いきなり開店、なりゆき閉店

コスプレ・魔法少女リリカルなのは(各シリーズ 好きなキャラはおっきい(聖王)ヴィヴィオ・チンク姉、好きなカップリングはなのは×ユーノ・ギンガ×ゲンヤ)・自転車・バイクが好きな、けんろくパークの行き当たりばったりのブログ。 ただいまより開店です。

TOP | RSS | ADMIN
|

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

なの月曜日です

⑤「今日はメロンでもめずらしくエロ同人誌を買わなかったな」
いつも必ず買ってるみたいに言うな!?
っていうか、女の子がそんな言葉言っちゃいか~ん!
⑤「たわばさんじゃあるまいし。 お前は女の子に幻想持ちすぎだ」
うう・・・ OTL
⑤「ところで、帰ってきてからパソコンに向かってたけどなにやってたんだ」
うん、つい思いついてショートショートSSを
⑤「なんだそれ。 SSSSとでも言うのか」
ま、そんな感じ
⑤「とりあえずお疲れ、だな」

ありがと^^


はい、連休最終日の月曜日でした
アキバに行ってきましたよ目当てのろんぱいあさんの「わんでい!総集編④」を買ってきました
最初にとらに行ったら無くってねぇ><
そのあとのメロンで買いました
やー、もう、ね、いつ見てもね
体中がうれしくてくすぐったい!
ほんで、こちらの本を読むと無性に笑顔が描きたくなります
なので、今日のチンク姉はめっちゃ笑顔で^^


で、まあ上でも書いてるとおりSSSS (←なんだそれ^^;)など書いてしまいました
せっかくなので晒してみる
舞台はなのはSts本編の18話と19話の間辺り
廃艦処理中のアースラを再就役させるときのエピソードっぽい感じで
壮絶にたいしたものではないので、ちゃっちゃっと飛ばしちゃってください
それでも見たいと言う方はからどうぞ


-------------------------------------------------------


Again ― Arthra ―



「機関室より報告。 魔導エンジン最終点検シークェンス完了。 全力発揮可能」

「了解。 全点検項目完了。 本艦は現時点を持ってアクティブとなった。 繰り返す、本艦は現時点を持ってアクティブ」

オペレーターからの報告に答えたグリフィス・ロウラン副長の声が、L級次元航行艦アースラのブリッジ内に響き渡る
アースラは廃艦処分が決定していたが、機動六課本部庁舎がスカリエッティ一味によって壊滅させられたために、急遽機動六課の本部とするための改修を行い再就役させることとなった
その復帰・改修作業が先日終了し、今日の出航の運びとなった
全艦の点検で機関室が一番最後になったのだが、それは古い艦なうえにモスボールを考慮していない廃艦作業のために長い間火を落としていた魔導エンジンの点検を念には念を入れて行っていたために時間がかかってしまった、という理由があった
その点検も終わり、これでアースラは出航準備が完了した

「八神司令、本艦出航準備完了。 いつでもいけます」

副長の声に艦長席についていた機動六課司令、八神はやて三佐は小さくうなずき立ち上がる

「了解。 艦内の全回線開け。 ええか? みんな、聞いてくれ」

ブリッジ中の視線が彼女に向けられる
はやてはその視線を受け止めつつブリッジの全員を見渡した
一瞬だけ目を瞑ると、心の中をよぎっていくものがある
これまでに起こったこと、そしてこれから起こるであろうこと
自分たちは行かなければならない、予言を成就させないために
この世界を守り抜くために
そのために
はやては目を開き告げる

「本艦はただいまより出航する。 とっととこんな事件は解決して、また、みんなで酒でも飲もう。 各員の一層の奮闘を望む。 以上や」

はやては軽く手を振って回線を切らせると、艦長席に深々と座り込んだ
そして一息ついて、命じる

「グリフィスくん、アースラ発進や」

「了解。 出航用意。 繰り返す、出航用意」

ブリッジではオペレーターがいっせいに復唱をし、各部署に回線を開いて命令を伝えていく
艦内からも目には見えないがあわただしさが伝わってくる

「アースラよりドック。 もやい解け」

「アースラより港湾管制。 本艦は出航する。 許可を」

「ブリッジより機関室。 全力発揮即時待機」

「ブリッジより砲雷。 全火器のアーミング再確認。 安全空域にて防空火器の試射を行え」

「ブリッジより全艦。 非固定部を再確認。 事故に留意」

― ドックよりアースラ。 もやいを解く。 衝撃に備えよ ―

「ブリッジより航海。 もやいが解かれた。 保持アームが離れたことを目視で確認せよ」

アースラをドックに固定していた保持アームが離れていく

「航海よりブリッジ。 保持アーム離脱を確認」

― 本局港湾管制よりアースラ。 出航を許可する ―

管制からの許可が出たことを確認したグリフィスは、はやてにそっと目配せする
はやてはうなづいて返した

「アースラ出航。 ルキノ、両舷微速前進」

「了解。 両舷微速」

グリフィスの命令を操舵手のルキノが復唱し、コンソールを叩く
アースラがドックの停泊位置からゆっくりと離れていく
そのときはやては手元のコンソールをそっと撫でながら、思いをはせていた

・・・アースラ あんたにはここってときにいっつも頼ってるな あのコのときといい 今回といい でもこれが最後や どうかウチに ううん ウチらに力を貸してくれ・・・

「司令、港湾管制より入電、読みます。 「ママよりオールドガールへ。 任務を為し、無事に帰ってくることを望む。 ママはいつまでも待つ」 以上です」

オペレーターが伝えた内容に、はやては思わず苦笑した
ふと見るとグリフィスも、ブリッジの面々も苦笑している

「まったくしゃあないなぁ。 よし返電。 本文 「こちらオールドガール。 誓って戦果を掲げ、ママの胸に抱かれるために帰ってくる」 以上や」

「伝えます。 「こちらオールドガール・・・」」

「本艦、ドック離脱まであと30・・・ 25・・・ 20・・・」

ドックと通信をしているオペレーターとは別のオペレーターの読み上げるカウントダウンの声で前を見ると、ドックから虚空に伸びるガイドビーコンの先端が近づいてくる

「15・・・ 10、9、8、7」

それが途切れたとき

「6、5、4、3」

アースラは再び”うみ”に出る

「2、1、ドック離脱しました。 3、4、5・・・」

そして戦場へと


~ Saints are resurrected again  ~


-------------------------------------------------------


以上です
あー、いかにも行き当たりばったりで書いたのがわかりますね^^;
もっと小説を読む時間が欲しいなぁ・・・


今日の更新はここまで


それでわでわ
スポンサーサイト

Snow Rain ― 雲のたどり着く場所 ― (改正版)

以下のSSは以前書いてブログにアップし、Yagami マガジン2008ぷちに投稿させていただいたSSにエピローグ部分(「Somewhere some day.」からです)を追加して修正したものです
SS捜索・投稿掲示板Arcadiaに投稿していたのですが、ブログのほうにはアップしていなかったなと思い出したのでアップします

ではどうぞ


---------------------------------------------------------------------------


Snow Rain ― 雲のたどり着く場所 ―


「ヴィータ、そっちのほうは終わったのか?」

「ああ、手続きも全部な。 よかったよ間に合って」

冬のある日、あたし達ヴォルケンリッターの面々はクラナガンのとある公園に来ていた
風は無いが寒く、雲が低く垂れ込め薄暗い
そのせいか人影はまったく無かった
なぜこんな天気のときにこんなところにいるのか
それは・・・・・・



はやてが逝った
闇の書に蝕まれた体は決して強くなく、長くは無いと言われてたらしい
でもそれをあたし達に言うことは一度も無かった
苦しくても誰にも言わずに一人で抱え込んで・・・・・・ 逝ってしまった
はやてが逝ったときリインも消えた
はやてからの魔力の供給が無くなったからだと思う
じゃあなんであたし達はまだ消えずにいられるのか
それはあたし達が普通の人間になっていってるから、そう思っていた
それでもあたし達だけの魔力には限界があって
そう、あたし達に残された時間もまた少なかったんだ
それに気づいたとき、やるべきことはたくさんあった
みんなにあたし達がいなくなることも伝えた
管理局の退職もそうだ、いつ消えてしまうかわからなかったから急いでやった
あたし達の資産は知ってるやつに分けた
そんなことをしていたらあっという間に数日が過ぎていって、そしてなんとなくわかってしまった
今日が最後だって
だから、ここに来たんだ



そのとき、向こうから人影が近づいてきた
息を切らせながら走ってきたのは

「やっぱりここにいた。 ・・・・・・誰にも言わずにいっちゃうつもりだったの?」

「みずくさいよ、みんな・・・・・・」

「おまえら・・・・・・」

なのは、フェイトも
今日、消えてしまうことどころか場所も言ってないのに、なんでここにいるのがわかったんだ?

「なんでわかったんだって顔してる。 あのね、朝からヴォルケンリッターのだれも見かけなかったから、もしかしてと思って。 場所は・・・・・・」

なのはが周りを見渡しながら何かを思い出すような表情で言った

「ここは似ているもんね。 リインフォースさんが旅立ったときの、あの場所に」

ハッとして思わず周りを見た
なんとなくここを選んだつもりだったけど
そうか、あの時のあの場所に・・・・・・

「そっか。 んで、何しに来たんだ?」

なのはがなんとも言いにくそうに

「見送っちゃ、駄目かな?」

そんなことを言った
はあ・・・・・・ そーゆーのがいやだったから誰にも言わなかったのに

「まあ来てしまったんだ。 せっかくだ、見送ってくれ」

シグナムが吹っ切ったように言う
ん? フェイトから目をそむけてる? よーく見ると、目になにか?

「シグナム、泣いてんのか?」

「ばっ!? 馬鹿な! そんなこと、テスタロッサと会えなくなるのが寂し・・・・・・ って、なにを言わせる!?」

あーあ、言っちまった
フェイトまで顔を真っ赤にしてうつむいちゃってるよ

「もういっそのこと抱いちゃったら?」

「「「「「!?!?!」」」」」

シャマルがとんでもないことを言い、ほかの全員が絶句した
いったいなんつー冗談を・・・・・・ えーと、シャマルさん? 目がマジですよ?

「ヴィータちゃんも。 なのはちゃんに抱いてもらったら?」

んが!? あたしにも振るか!

「シャマル!? てめっ、なに言ってやがる! そこっ! やりたそーにすんな!!」

なのはが指をくわえてこっち見てる、そりゃもうやりたそーな目で
こいつは、ほんとにもう
でもシャマルはまじめな顔をして

「もう、会えないんだから・・・・・・」



・・・・・・結局、シグナムはフェイトを抱きしめてる
なにか囁きあってるようで、ときおり二人の頭が動く
頷いたり横に振ったり微笑んだり、そのままキスでもしそうな勢いだ
で、あたしはといえば
なのはの胸のなかに抱かれている
抱きしめられながら頭を優しく撫でられている
顔が胸に埋もれているのでちょっと苦しいけど、柔らかくて気持ちよかった

「ね、ヴィータちゃん?」

「ん?」

「いやじゃない?」

「ん、気持ちいいよ。 それにいい匂いがする・・・・・・ これが前にヴィヴィオが言ってたお母さんの匂いなのかな・・・・・・」

「そう、よかった・・・・・・」



それから少しして、体から小さな光が現れては空に上っていく
どうやら時間みたいだ
名残惜しいけどなのはから離れた
だんだんと光が大きく、多くなっていく
そのとき

「ヴィータちゃん!」

なのはが叫んでこう言った

「また会おうね」

また会おう、それはきっと・・・・・・
だからこそ、願う
だからこそ、こう答えた

「・・・・・・うん、そーだな」

光が大きく・・・・・・ 
体が消えて・・・・・・ 
見えるものすべてが光に包まれて・・・・・・

「はやて いまいくよ」



光が消えたとき、みんなの姿も消えていた

「いっちゃったね、みんな」

「うん。 会えたかな? はやてに」

「会えたよ、きっと・・・・・・ あ」

雪が降ってきていた
上っていった光が地に戻るかのように
すべてを白く染めあげるように



― はーやてっ!

  お 来たなヴィータ みんなも一緒か? って うわぁ!?

  わあ!? ヴィータちゃん!

  こらヴィータ いきなり主に飛びつくなど まったくおまえは・・・・・・

  大丈夫? はやてちゃん

  あはは へーきや

  はやて! はやて!! はやてっ!!!

  どないしたん? 泣き虫さんやな ヴィータは

  はやて もうどこにも行かないよな? 一緒にいられるよな!?

  うん もうどこにも行かへん これからはずっと一緒や

  ずっと ずーっと一緒や・・・・・・
 ―




― Somewhere some day. ―



雪が降りしきる寒空に響き渡れと大きな産声があがった

この世に生を受けた一つの命

なのはとユーノの子供

ヴィヴィオの妹

なのはは自らの腕の中に抱かれた赤ちゃんを微笑みで見つめている

その傍らにはユーノとヴィヴィオがいた



「お疲れ様。 頑張ったねなのは」

ユーノくんがわたしの頭をやさしくなでてくれながらそう言ってくれた

「ユーノくん」

微笑みながらそう答える
それ以上の言葉は出てこなかった
ヴィヴィオは興味津々の様子で顔を近づけて、じーっと赤ちゃんを見つめている

「さてと、じゃあヴィヴィオ、なんて名前に決めたの?」

そう、前からヴィヴィオに言ってあったのだ
”あなたにこの子の名前を決めて欲しい”と
ヴィヴィオはもじもじしながらなんだか言いにくそうにしていたけれど、意を決したように口を開いた

「あのね、この子の名前は・・・」



― そのとき 一陣のかぜが吹いたように感じた 



「え・・・ それって・・・」

思わずヴィヴィオの顔を見つめた
わたしを見つめ返しているヴィヴィオの瞳の色に迷いは無い
きっと、ずっと考えていたんだろう
そう、それこそ妹の名前を考えてと伝えたときから、ずっと

「そっか・・・ うん、いいと思うよ。 ユーノくんはどう?」

ユーノくんの顔を見ると、彼は何も言わずにただ笑顔を浮かべてうなずいた
あらためて赤ちゃんを見つめる

彼女はわたしのほうに両手を伸ばし何かを語りかけるように声を上げている

無邪気に ただ無邪気に

わたしはささやくようにそっと言葉を紡ぐ

「我が家にようこそ。 そして・・・ おかえりなさい」



はやてちゃん・・・



― Fin ―


-----------------------------------------------------------------------


終わりです
読んでいただきありがとうございました
彼女ははやての生まれ変わりではありません
ただそれでも「はやて」の名を持つ少女にもう一度幸せになるチャンスを与えてあげたかったんです
まあそのへんはArcadiaに投稿した際のあとがきにも書いたとおりです


2/16の記事に拍手コメントいただきました

>ヴィヴィオの笑顔に和んだ(笑

ありがとうございます
子供の笑顔って癒されますよね^^


さて、明日の更新にそなえて更新絵でも描きますか


それでわでわ

吹き抜ける風は彼方から此方へと ― Reinforce ―

暗い部屋の中に人影がある
人影が手に持つグラスを傾けるたび、氷とグラスが当たる音が響き、琥珀色の液体が輝く
明かりを点けていない部屋の中でディスプレイの光に浮かび上がる顔
それは八神はやてだった




ここは時空管理局本局にあるはやてのオフィス
彼女はいまウイスキーを飲みながら報告書を読んでいた
ディスプレイに表示されている報告書の内容は先日解決したマリアージュ事件に関するものであり、提出者は機動六課時代に部下であったティアナ・ランスター執務官だった
なぜこの報告書が直接事件にかかわっていないはやての元にもあるのかといえば、マリアージュ事件は古代ベルカ時代に生み出された「ガリアの王」とも呼ばれたロストロギア、イクスヴェリアが原因で起こされた事件であった
そのために、同じく古代ベルカ時代に生まれたとされるロストロギア、夜天の書の保有者である夜天の王たるはやてに閲覧してもらうことで、内容の検証と補足するべき箇所の確認を行うなどということが期待されたのだ
通常ならば、閲覧制限がかかるレベルの情報にもアクセスできるほどの一時的権限がはやてに与えられているのはそのためであった




いまはやてが読んでいた箇所は、本来ならば閲覧制限がかかるレベルの情報であるイクスヴェリアの発言記録だった
そこには古代ベルカ時代に兵器としてガリアの王や聖王が作られたという発言があった
そして、そのいづれもが失敗作であったと
戦争を終わらせることはできなかったのだと
そして
長きに渡った戦争の果てに至った古代ベルカの最期は滅亡への道だった
聖王がゆりかごを用いて、なお戦争を続けようとした全てを破壊しつくしてでも他の勢力との統一をはかり、そして自らも消えていった
その名残は聖王教会と教会が治めるベルカ自治区に残るのみだ




だが、このイクスヴェリアの発言記録に夜天の書に関する言及はなかった
つまり、イクスヴェリアは夜天の書のことを知らないことになる
この報告書を読みはやては確信した、夜天の書はやはり間違っても兵器などとして作られたわけでは決して無いことを
これはきっと、滅び行く古代ベルカの英知をわずかなりとも後の世に残そうとしたお節介などこかの誰かが作ったものであることを
であるならば、あのストレージデバイスとしては異質な復元機能や守護騎士システムなどの特殊な機能も理解できる
終わりなど無いかもしれない旅に備えて、自らを守る騎士を持ち、傷ついたときには自らを癒しつつ、はるか遠い時間の果てまで行けるようにと
作った人間は、おそらくはそのように考えていたのだろう、自らの身が滅した後も永遠に、と
ただ、旅の間にプログラムに改変を受けあのような闇の書と呼ばれるまでになるなどとは予想だにしていなかっただろうが




そうして、長い長い旅の果てにわが手の元にやって来た夜天の書
あの雪降る聖なる夜に旅は終わり、新たな旅へと
わたしにたくさんのものを残して旅立っていった祝福の風




目を閉じればあの子の笑顔が

剣十字を握り締めればあの子の温もりが

体を優しく包み込む風と共にいつでもよみがえる





「なあ、リインフォース・・・ そっから、見ててくれてるか?」
グラスを傾けるたびに、ディスプレイの光で輝く冷たい琥珀がのどを焼きながら流れていく
わが身を包む風を感じながら、はやての酒宴は終わることなく続いた




― Fin ―
------------------------------------------------------------------------




前回にも書きましたが、ほんとうはリインフォース祭りに投稿しようとして書き始めたものだったんですが、ずるずると引きずって今頃になって完成、あーあ^^;


リインフォース
この世界の生きとし生けるもの
あなたの風で
包み込んで



それでわでわ

正義の剣は折れることなく ― Soldier's honor ―(仮)

ギンガ・スバル・ノーヴェのナカジマ姉妹がギンガを先頭にした楔陣形を組み、敵部隊に突撃していった




「ホルニッセより入電。 セクターF5より進行中の敵部隊先鋒を撃破。 グリレに任せ離脱するとのことです」

「グリレより入電。 敵部隊後退中の模様。 当方の損害無し」

青軍が防衛する施設の敷地内に天幕が張られており、そこに開設された青軍地上部隊指揮所に相次いで報告が入ってくる
先ほど、セクターF5に配置されていたコールサイン・グリレを名乗る部隊からの報告で、敵部隊の侵攻を確認した指揮官はホルニッセを急遽向かわせた
ホルニッセの攻撃で出鼻をくじかれた赤軍地上部隊は、その直後から始まったグリレからの制圧射撃に耐え切れず後退を開始したのだ
これでセクターF5の防衛は成功した

「やるなー、3人とも」

そう言ったのは小さな、とても小さな少女だった
実際、30cmくらいしか身長がない
しかも、ふわふわと空に浮かんでいた

「そうだな、おかげで助かっている。 ただ、あいつらばかりに負担がかかっているのがつらいな」

こう返したのは青軍地上部隊指揮官である女性士官、ピンク色の髪を高い位置でポニーテールにした女性
近頃は部隊長としての風格も出てきたシグナム1等空尉だった
この演習では副官のアギトとともに、青軍地上部隊指揮官として参戦している

「よし、命令。 ホルニッセは指揮所まで後退、別命あるまで待機。 グリレは現状維持に努力せよ」

オペレーターがシグナムの命令を復唱し、伝達していく
ホルニッセは遊撃戦力として指揮官直轄となっており、赤軍が攻勢をかけようとしたセクターに急派され、その先鋒を撃破するということをすでに数度にわたり繰り返していた
もちろん疲労がたまっているはずで、それが原因で事故でも起こしたりしないだろうかとシグナムは心配しており、だからこそ合間を見ては後退させ休息を与えるようにしていた
遠くから指揮所に向かって光の道が伸びてきていた

「ホルニッセ帰投しました。 待機に入ります」




コールサイン・ホルニッセを名乗るナカジマ姉妹が遊撃戦力として動いているのは、スバルの発案が元になっていた
シグナムに向かって”せっかくウイングロードとエアライナーでの高速機動ができるのだから、自分たちは破城槌として敵の先鋒を叩いて回ったほうがいい。 あたしたちはそれができる攻撃力と防御力がある”と自信満々に言ったものだ
スバルは以前なのはにもらったマンガからこの発想を得たらしい
なんでも第97管理外世界で過去に起こった戦争での話で、ドイツと呼ばれた国の軍隊が行った戦車と呼ばれる兵器を用いた戦術だそうだ
内容は”火力・装甲に優れた重戦車を楔形陣形の先端に配置させて、機動力に優れた中戦車をそこから広がる傘のように配置する。 重戦車は敵の攻撃を吸収しつつ攻撃を加えてこれを撃破、中戦車はそれを支援する”というものらしい
それをスバルは機動力・防御力そして一撃必倒の攻撃力を持つ自分たちならば少数(具体的には3人)で同じことが出来ると考えたようだ
実はスバルが行き着いた発想は元になったパンツァーカイル(戦車による楔形陣形)ではなく機動防御であるが、本人はいまひとつ違いがわかっていなかった
なおスバルは響きが気に入ったのか、この自己流戦術をナカジマカイルと言っていた
きっかけとなった本をあげたなのはは、後にこう語っている

「スバルにあげる本、間違えちゃった・・・ まあ、結果オーライだよね? ねっ!?」


-------------------------------------------------------------------------


前回の続きです
もうこんな感じでちょこちょこと追加する形でいこうかと思います
名づけて

魔法少女リリカルなのはストライカーズ連載SS
正義の剣は折れることなく ― Soldier's honor ―(仮)

でいこうかと
え? 見にくい? 短すぎる、まとめてからあげやがれ? しかもいつまで(仮)なんだって?
えー、書きあがるまでやってたら
たぶん
途中で飽きる(爆
ごめんなさいごめんなさいほんとにごめんなさいOTL

ま、まあ、こんな感じで気長に付き合っていただけたらと


さて、今日は時空管理局ラジオですね
何時まで落ちずに聞けるだろーか・・・


あ、なのはと関係ないけど
HY2Mエアショックバトル1/12
ビームサーベル買いました
うははw 自分がモビルスーツになったみてーwww
せっかくなので、これ持ってどっかのコスイベで久しぶりにサムやります
どこでやるかは決めてないけど^^;
やっぱ豊島園か
あ、もうすぐ後楽園ハロウィンがあるんかな? それでもいーか


そんなこんなでとりとめもなく終わる


それでわでわ

Soldier's honor(仮・改)

― インディゴ1がやられた! インディゴ2、指揮を引き継・・・ ―

― くそっ! 2も喰われた! 囲まれてる! ―

― ラファエルだ。 インディゴの後退支援に回る、許可をくれ ―

― ラファエル4より1、直上にボギー! ブレイク、ブレイク!・・・ ああっ!?―

― 野郎、逃がすかっ! ラファエル2だ、俺に続けっ!―

― ブルー2、尻をとられた! 後は全員殺られた、誰か支援をっ! ―

― マゼンタよりブルー2、すぐに行く・・・ おい、どうした! ―

― ブルーは全滅したよ! こっちはブルーを殺った奴らと交戦中! ―

― おい、今の誰だ!? コールサインは!―

― 周り中敵だらけだ! こっちのほうが数が多いんじゃないのかよっ!? ―




「ピナクルより全員、勝手にしゃべるな! 指揮系統を確認しろ、主席がやられた隊は次席が引き継げ。 戦力が半減した隊は後退しろ」

ここは時空管理局のL級時空航行艦の最終艦であるアマランスのブリッジ
L級は老巧化が進みほとんどの艦が退役しているが、アマランスは主砲を降ろされて後方での戦域指揮・情報管制に特化させる改修を受けているためいまだ現役である
またこの改修に伴ってブリッジが拡張されており、ブリッジとしての機能だけでなく指揮管制機能も持たせている
改修時、機能を分けるべきではないか? との意見もあったが前例の無い艦種なのでどちらが優れているとも言い切れず、なおかつ人材にも限りがあるためにこのようになっている(つまり艦長や副長、ブリッジオペレーターも指揮管制要員としての頭数に入れられている)

「うーん・・・ あんまりよくないね」

そう言ったのは、この演習を発案した戦技教導隊の高町なのは一等空尉だ
彼女の目は戦況を映しているもっとも大きな主情報表示スクリーンに注がれている
そこには素人目で見ても明らかなくらいの混乱が表示されていた

「とにかく混乱が収まりません。 確かにこれほどの大規模な演習は時空管理局開局いらい初めてですが、それにしたって・・・」

主管制官がなのはにそう答えるが、その声はかれていた
先ほどから怒鳴り通しだったのだから無理も無い
なお、コールサイン・ピナクルを名乗るアマランスはこの演習において地上本部側の航空隊を指揮管制している
これは地上本部には各部隊を一元化しての指揮が可能な装備・設備が存在しないためだ(制度として指揮系統はあるが、装備・設備が無いために機能していない)
このために暫定的にアマランスに地上本部の管制官が乗り込んで航空隊の指揮管制にあたっていた
本局側にしてみれば撃墜すべき最重要目標であるが、それをやってしまうといよいよ演習が成り立たないためにアマランスへの手出しは不可との想定になっていた




この演習はJS事件後の調査で明らかになった本局と地上本部の戦力差、その歪さを確認するために企画されたものだ
地上本部側を青軍、本局側を赤軍として”青軍の防衛している施設を赤軍が攻撃する”といった想定で行われている
ただ初動から互いが全力でぶつかり合うといったことはしていない
なぜなら、青軍側の戦力が赤軍よりも劣っていることはすでにわかっているためで(そもそも、その差を確認するための演習である)、そのために赤軍側は戦力を逐次投入する形になっている
戦力差は数において最低でも3(青軍):1(赤軍)になるように調整しているが、しかしそれでも青軍は苦戦しており魔道師の質が決定的に劣っていることを示していた
今は亡きレジアス・ゲイズが人造魔道師や戦闘機人の製造に手を染めたのもむべなるかな、だ
このように絶望的なまでに差が開いているのを見れば、誰だってどうにかしてその差を埋めようと考えるだろう
彼の場合はそれがあまりにも非人道的な方向を向いていた、ただそれだけだ
なぜ戦力にこれほどの差が生じたのか?




これまでは能力が高くなおかつ飛行適正を持つ魔道師は、より大規模な事件を扱うことの多い本局の航空隊に優先して配属されていた
そのために地上本部の航空隊に配属される航空魔道師の多くは本局所属のそれより一段劣るものが多くなるのは当然だった
また時空管理局員の一般認識として「陸より海(本来は次元航行部隊のことを指すが、この場合は本局全体を指す)が上」と考えているものが多いことが拍車をかけた
飛行適正の有無にかかわらず優秀な局員ほど本局勤務を希望し、言い方は悪いが余った局員が地上本部に廻される、そのような構図が出来上がっていた
いつしか局内に「本局はエリート」との意識が生まれるのも仕方が無い
自然と管理局の人事もそのようになり、成績優秀な局員が地上本部勤務を志願すると人事局に慰留されるということすらも起きていた
ほかにも理由はいくつかあるが、もっとも顕著な理由は上のとおりである




― バーミリオン! 食いつかれてるぞ、振り切れ! ―

― くっ うっ・・・ ダメだ、振り切れない! ・・・あれ? 離脱していく ―

― なんだ? 後退してる? ―

― アンバー1よりピナクル、確認してくれ。 敵は後退してないか? ―

― チャンスだ! ライラックだ、追撃する! ―




「ピナクルより総員、現位置で停止、敵は後退中。 繰り返す、総員は現位置で停止、敵は後退中。 勝手に動くな! 各隊、点呼して報告しろ。 聞こえているかライラック!」

主情報表示スクリーンには赤軍航空部隊が急速に後退していく様子が映っていた

「気を使われちゃってるね・・・ フェイトちゃんらしいなあ」

なのはが苦笑いを浮かべてそうつぶやいた
この演習で赤軍航空部隊を指揮しているのはフェイト・T・高ま・・・ 失礼、ハラオウン執務官だ
彼女は彼我の戦力差を正しく把握しており、このまま事態が推移すれば地上本部側が制空権を喪失しかねないと判断した
そのために、地上本部に再編成の時間を与えようと考えて部隊を後退させた
フェイトは無自覚であるが、生来の優しさと気を使う性格がでてしまい手加減をしてしまっていた
なのははフェイトの性格はよくわかっているので、気を使われてると気がついたのだ
演習の性格からいってフェイトのこの判断は問題のあるものだったが・・・

「まあいっか、数少ない幸運って考えよう。 この間に戦力を喪失した隊を後退させて再編成だね。 でも・・・」

なのはの声が不安そうな色を帯びる、なぜなら

「できますかね、再編成? 正直言って難しいのではないかと思いますが」

「うん・・・ やっぱりそう思う?」

残存した魔道師の数が問題なのではない
地上本部の悪癖、セクショナリズムが最大の障害だった
地上本部では各部隊が区域ごとに配置され、事件・事故に対処している
そのためか他部隊が自分たちの区域で活動をすることを極端に嫌う空気があった
他部隊との共同訓練すらもほとんど行われてはいなかったのだ、たとえそれが人命にかかわる事案であろうとも
なのは達がかかわった例の空港火災、あのときに被害が広がったのも他部隊の応援を良しとしなかった現地部隊の判断が大きかった
応援に向かったゲンヤ・ナカジマ三等陸佐率いる陸士108部隊が現場に展開したときには、もうどうしようもなくなっていたのだから
実際になのはとフェイトがいなければ人的被害がさらに広がっていただろうし、はやてがいなければ火災が収まらずに空港施設すべてが焼失していただろう
余談だが、当該地域に配置されていた部隊の部隊長は事故後更迭されている
かように地上部隊のセクショナリズムは度し難いものがあった
再編成、戦力を失った部隊の残存戦力をかき集めて部隊を作っても、局員は共同訓練の経験すらないのだ
はたしてどれだけ有効な部隊になるかわかったものではない

「でも、これをどうにかしなくちゃいつまでたってもこのまんまだからね。 彼に代わってこの地上を守る使命があるんだから、彼らには」




しかし、空ではこのように極めて劣勢であるものの陸では様子が違っている
空戦に比べて陸戦は展開に時間がかかるものであり、さらに多少の能力の差は運用でどうにでもなるうえに、地上本部の陸戦能力は本局と比べても極端に劣ったものでもなかった
本局側も主に戦力の関係から(単純に数が少ないので多数の部隊を編成できなかった)区域を区切って侵攻しているために、セクショナリズムによる部隊間の連携の悪さもさして問題にはなっていなかった
加えて一部の有力な陸戦魔道師の働きにより陸戦ではほぼ互角の戦いになっていた




地上すれすれを光る道が伸び、その上を3人の人影が駆けていった

「ホルニッセ1よりカク、戦術は先ほどと同じ」

「了解、ギン姉」

「3、コピー」

「こら2、コールサインは」

「あう・・・ ホルニッセ2、コピー」

「敵部隊視認、楔組め。 カートリッジロード、吶喊!」

「「コピー!」」



--------------------------------------------------------------------------



全壊のものを
って違う(爆
前回のものを一部修正、追加しました(前回のは記事ごと消しました)
終わらない、あとどんだけかかるだろうか

さて、次の更新のときは陸戦での「ナカジマシスターズ」によるパンツァーカイルを披露できるかな? と
スバルがなのはさんにもらった小林 源文のドイツ軍戦車隊マンガを見て、ちょっと勘違いしたとかなんとか
ウソですごめんなさい
スバルが寝言で「黒騎士中隊」とか「バイパー、ビットマン」と口走ってたとかなんとか
ウソですごめんなさい

ちなみにわたし
SS-Xは聞いていません!
一般売りままだかいな・・・

あ、サンクリももうすぐですね
まあ、カタログをまだ買ってないんですが^^;
なのはの同人誌しか買わないからチェックはいいかげんでも大丈夫(ほんとか?

それでわでわ

あなたは そこにいますか? ― Sky high ―

立ち止まり 仰ぎ見る

広がるのは

青い空

どこまでも どこまでも広がる

青い空

不屈の魂を胸に抱き

桜色の翼を広げ

手の届くもの

手の届かないもの

すべてを慈しみ 愛した

あのひとの空



― 白き軌跡を残し飛び去った翼 ―

― 手を伸ばしても届かない ― 

― 遥かな高みに飛び去った翼 ―



あのひとは もういない

ここにいるのは わたしたち

あのひとの願いと想いを託された

わたしたち

手の届くもの

手の届かないもの

すべてを慈しみ 愛そう

あのひとに代わって わたしたちが

青い空を仰ぎ見る

あなたは

そこにいますか?



-----------------------------------------------------------------------------


えー・・・
なのは活動のモチベーションを上げようと、とにかく何か書いてみようとキーボードに向かったらこんなのに
前のといい、わたしはなのはさんに何か含むところがあるんか^^;
いえ、なのはさんて「フッ」といなくなってしまいそうな感じがしてしょうがないんです
そのとき、残された人たちは?
決まってますよね
誰も決して振り返ったりなんかしない
はやてもフェイトもヴィータもティアナもスバルも
そして、ヴィヴィオも
彼女の意思を胸に秘め、前を見つめて歩いていくんです



さて、なんだかアクセス解析の調子が悪くて8月半ばからまったく集計されてません
なぜか毎日「アクセス数0」になってしまっていて・・・
どーなってんだい><

<追記>原因判明
あのね、テンプレートを変えたらそっちにもアクセス解析のHTMLを貼らないとダメなんだって
てへ^^;


早くペンタブのドライバも入れて使えるようにしましょう、そうしましょう


それでわでわ

TENDER ― ERIO ―

ふと目が覚めた
部屋の中はまだ暗い
時計を見ると夜中の二時、まだ起きるには早い時間だ
ベッドに横たわる体をそっと起こして横に目を向ける
傍らには腰まである桃色の長い髪を隠すように、肩までシーツを被って静かに寝息をたてている女性がいる
カーテンの隙間から月の光が差し込み、女性の顔を照らしている
柔らかい光に浮かぶ顔が、まるでアルテミス(月の女神)みたいだ
眠りについている女神のご機嫌を損ねないよう、そっと髪に手を添わせた
艶のあるサラサラとした感触とほんの少しの温もりが伝わってくる
「んっ・・・」
彼女の唇からそっと吐息が漏れる
微笑が浮かんだように見える寝顔を見つめながら、思い出に思いをはせる
もう、あれからどれだけたったのだろう
僕、エリオ・モンディアルが隣で眠っている女性、キャロ・ル・ルシエと初めて出合ってからどれだけの刻が


出会いは最悪だった
エスカレーターでつまづき倒れかけた彼女を助けたのだが、その際にその・・・ 彼女の胸を触ってしまった
小さいながらも柔らかさがあって温かさを感じて・・・ いや! 断じて直にじゃないよ!? 服の上から!
彼女はキョトンとしてただけでもしかしたら気がついていなかったかもだけど、僕はありえないほどうろたえてしまった
その後、僕とキャロの保護責任者であるフェイト・テスタロッサ・ハラオウンさんから正式にキャロを紹介されたんだ
僕と同じフェイトさんの子供として、それまでは写真では見たことはあったけれど、直接会ったことも話をしたこともなかったから
正直どんな顔をしたらいいのかわからなくて、ずいぶんとしどろもどろな挨拶をした覚えがある
それからは時空管理局機動六課で同じフェイトさんの分隊に配属になって、厳しい訓練のときも大きな事件のときも一緒にいて、機動六課が解散してからもいろいろあって・・・ 今も一緒にいる
そしてこれからも
だから、決めたことがあるんだ


僕は普通の人間じゃない
プロジェクトF”生命の営みを無視した神への冒涜
いや、神への挑戦
禁断の技術で作られた、若くしてこの世を去ったモンディアル家の次期当主、エリオ・モンディアルのクローンだ
でも僕を作ったモンディアル家の両親に見捨てられ、研究施設に実験材料として軟禁されていたところをフェイトさんに保護してもらえた
そして恨んだ、僕を見捨てた両親を
なぜ僕を作ったのかと
見捨てるくらいならば作らなければ良かっただろうに、と
フェイトさんからたくさん愛情をもらっても、この恨みを忘れることは無かった
でも機動六課が解散して数年たったあるとき、休暇で久しぶりに会いに行ったフェイトさんに言われたんだ
「あなたは愛されている」と
それから聞かされた話は想像だにしなかったものだった


フェイトさんが言うには、当時からモンディアル家は名家といわれる家柄であり、死んだ子供をプロジェクトFなどという外法でよみがえらせたなどというスキャンダルを公にするわけにはいかなかったと
僕は名家の面子で捨てられたのか!? 思わず頭に血が上ったが、そうではなかった
名家であるということは、当然のように多くの領地を持ち地域経済にも絶大なる影響力を持っているということだ
その家にこんなスキャンダルがあったと知れ渡れば、家が潰れるだけならともかく、地域全体への悪影響は計り知れない
例の研究施設はそれを脅し文句にして脅迫したそうだ
”僕を渡さなければどうなるか”と・・・
モンディアル家の当主、つまり僕を作った両親は民を大事にすることで評判だったらしい
だから、民に迷惑をかけることはできないとやむなく僕を見捨てることにしたのだと
でも、にわかには信じられなかった
だいたい、何年も何年も両親を恨んで生きてきたんだ、いまさら事情を知ったところで・・・
そんな考えが顔に出ていたのだろう
フェイトさんがぼくをギュッと抱きしめて、そっとささやくように話を始めた
それははじめて聞く、フェイトさんの話
僕も、フェイトさんが僕と同じプロジェクトFで作られたことは知っていたけれど、でも詳しいことまでは知らなかった
フェイトさんがプロジェクトFの最初の成功例であること
プロジェクトFの正式名称はプロジェクトF.A.T.Eであり、フェイトという名前は人造生命体である自身の開発コードネームであったこと
プロジェクトFの研究者であるプレシア・テスタロッサは、疑うべくもなき深い愛情を持ってこの研究を進めていたこと
たとえ、その深い愛情ゆえに壊れてしまったのだとしても、そこにあったものはただ、愛娘の笑顔をもう一度見たいというあたりまえの気持ちだったのだと
そして
僕の両親もそうであったに違いないと
「プレシア・テスタロッサ、私の母さんは私にとっては厳しいだけのひとだった。私に愛情を向けてくれることはなかった。でも、記憶の中の母さんは優しいひとだったんだ。夢で会った姉さんも私にこう言った「優しいひとだったよ。優しいひとだったから壊れたんだ」って。私はもう母さんにも姉さんにも会うことはできないけれど、でもエリオのご両親は・・・ これを見て」
そう言ってウィンドウを開き、何かのデータを出す
これは、通信ログ? いったい誰との・・・ !?
そこに表示されていた通信相手の名は
Mondial
思わず目をむいてフェイトさんを見つめる
いや、睨んでいたのかもしれない
「そう、これはモンディアル家との通信記録のログだよ。でもね、見て欲しいのは日付。いちばん最初はいつ?」
ウィンドウに目をやり日付をさかのぼる
いちばん最初の記録は・・・ え? これって
「フェイトさん、これって・・・」
フェイトさんがそっとうなずく、とても優しい表情で
ログのいちばん最初の日付は、僕がフェイトさんに保護されてからいくらもたっていないころだった
目を移していくと、通信の間隔の細かさに驚く
最長でも一月程度、ひどいときは一日に数回の記録がある
「エリオを保護してからすぐにモンディアル家のことを調べた。そしたらね、どうもご両親は後悔してるんじゃないのかって思えたの。エリオの行方を探したような痕跡を見つけたりしたから。それで、連絡を取って直接会いに行って、そこで事情をみんな聞いたんだ」
会いに行った、フェイトさんが? そんなこと今まで一度も言ったことなんて・・・
「そしたらね、いまさら顔を出せる身分ではないけれども、せめて息子の成長を見守りたいって。だから私もご両親にエリオの近況を伝えてたの。ほら、一緒に遊園地に行ったでしょ? あのときの写真も送ったんだよ」
なにか、すごいことを聞いた気がする、ありえない呼び方を聞いたような
「・・・フェイトさん、いま僕のことなんて呼んでたって・・・」
僕は今どんな顔をしていたのだろう
フェイトさんは僕の顔を見て、ことさらに優しく微笑を浮かべながらこう言った
「大事な息子だって。ご両親とも、そう言ってたよ。エリオが管理局入りを決め・・・」
あまりに意外なことを言われ頭が止まった
フェイトさんの声が聞こえなくなっていく
大事な息子? 僕が? 見捨てておいていまさら・・・
「・・・エリオ?」
フェイトさんの声が聞こえる
頬に何か当てられている
なにかが顔を伝っている感触がある
目を向けて見えたのは、ハンカチ
フェイトさんが僕の頬をハンカチで拭いてくれている
「フェイト、さん・・・ 僕は・・・ 僕・・・」
言葉が漏れ、止まる
変わりに漏れ出したのは
嗚咽
僕は、泣いているんだ
それを自覚したとき、感情があふれ出した
涙がとめどなく流れ出し、今まで出したこともないような声を上げて、まるで子供のようにフェイトさんにしがみつきながら
そうしなければ涙と嗚咽で崩れ去ってしまいそうだったから
フェイトさんも力強く、でもとても優しく抱きしめかえしてくれながらこう言った
「エリオ、あなたは愛されているんだよ」


時計を見るともうすぐ三時になろうかという時間
明るくなるにはまだ時間がある
そんな僕をよそにキャロは寝息をたてている
寝なければいけないんだけど、目がさえてしまっている
少し、興奮しているのかもしれない
なぜなら
今日、僕は出かける
キャロと一緒に
僕の妻になる女性だと紹介しに
父さんと母さんのところへ
出かける


Fin


-----------------------------------------------


Sts本編でエリオが連れて行かれる場面
あのときの両親の表情と仕草はどう見てもエリオを「失敗作」だと思ってるようには見えませんでした
それをわたしなりの解釈で表現しました
まあ「こうであってほしい」という願望ですけどね^^;
エリオは順当に大人っぽくなると思うのですが、キャロはけっこういろんな意見が
でも、わたしのなかでの大人キャロのイメージは神楽創志さん(sutepote”ttp://www.diced.jp/~sutepote/”)が7/3・7の日記で描かれたキャロです
すごくかわいかったんですよ^^
とりあえず、誰が何と言おうと
キャロ×エリはラブラブ
ってことで、どすか


今週末はコミケですよ
で、みなさん読んでおくように
超重要です
コミックマーケット準備会からの緊急のお知らせ

まあ、こんなご時世だからね


それでわでわ

あまねく届け 祝福の風 ― Reinforce ―

不屈の魂を胸に抱く者よ

たとえ斃れても 挫けないで

溢れる愛を胸に秘める者よ

たとえ裏切られても 諦めないで

寂しさに悲しみに涙した者よ

たとえ打ちひしがれても 俯かないで

あまねく届く私の風は

あなたを包む

だから

どうか

笑顔でいて

私はいつまでも

この空の上から見守っているのだから

いつか

あなたが私のところに来るまで

いつまでも

この世界にあまねく届け

祝福の風




-----------------------------------------------------------------------------



メガミマガジン100号付録のSSMを聞きました
はやての言った「空に帰ったウチの長女」で涙が・・・
思わず上のを書いちゃったりして
「~者よ」という抽象的な表現にしましたが、上からN&F&Hを心に浮かべて読んでいただければ幸いです
あと「斃れ~挫け~」のくだりはレッドサン・ブラッククロスの影響がアリアリですね^^;



ちょっと待って
ギンガ×ザッフィーか?
ギンガ×ザッフィーか?
ギンガ×ザッフィーか!?
思わぬカップリングに盛大に噴いてみたり
そ、そーきたかー^^;


さ、がんばってせいんさん描こ


それでわでわ

どうしてこっちむいてくれないのかな  ― GINGA ―

子供のころ 
朝に聞こえてきたのはトントントンとリズムを刻む包丁の音
漂ってきたのはお味噌汁の香り
それは母さんの証

そして今
朝の台所に立つのは私
包丁でリズムを刻み、お味噌汁の香りをたてる



お味噌汁をちょっと小皿に取り味を見る
「うん。 後はお魚が焼ければよし、っと」
朝ごはんの用意が一通り終わったので、ちょっと手を止め時計を見るとあと数分で七時になる
二人ともまだ起きてないようだ
そろそろ起きてきて欲しいんだけどな 
と、そのときスバルが台所に入ってきた
まだ眠いのかまぶたをぐしぐしこすっているし、それに寝巻き代わりのTシャツの首が伸びて右肩が出てて、そのうえ頭が寝癖で爆発してる
お寝坊さんスタイル三拍子揃い踏みだ
「おふぁやうぎんねえぇ・・・」
どうもろれつが回ってないようで何を言ってるのかわからない
「おはようスバル。 すごい顔してるよ? ほら、顔洗ってらっしゃい」
「あふぅ、ふぁい」
大きなあくびをして、洗面所に向かおうと回れ右をして台所を出て行こうとする
その後姿を見て思わず軽いため息が出る
パンツがずり落ちてスバルのかわいいおしりが丸見えになってるのだ
もう少し女の子らしくして欲しいんだけどな
まぁスバルらしいといえばらしいんだけどね
「きょわーっ!? なにこれ~」
鏡を見たんだろう、洗面所のほうからスバルの悲鳴が聞こえてきた



「あれ、父さんは?」
顔を洗い髪も整えたスバルが食卓につきながらそう言った
「うん、まだ起きてこないのよね」
「あたしが起こしに行ってこよっか?」
スバルがイスから腰を浮かしそんなことを言う
それはダメ、それは私の役目だ
「ううん、私が起こしてくるからいいよ。 スバルは朝ごはん食べちゃいなさい」
「はーい、いただきまーす」
スバルが丼を持って食べ始めた
そう”丼”
私もスバルもたくさん食べるのでお茶碗では追いつかないのだ
以前父さんの下にいた八神はやて一尉(今は三佐だっけ)がうちでごはんを食べたときにその丼に盛ったご飯を見て唖然としながら「もっそうめしや・・・」と言ったのだけどどういう意味なんだろう
それはともかく父さんを起こしに行ってきますか



二階の父さんの部屋の前で軽く深呼吸をする
落ち着いて、うん大丈夫
ドアをノックしてから声をかける
「父さん?」
返事が無い、まだ起きてないのかな
自分の鼓動が早くなっていくのがわかる
ドアノブにそっと手をかけ静かにドアを開けながらもう一度声をかける
「・・・父さーん?」
父さんは私がドアを開けても気がつかずにまだベッドで眠っていた
中に入ろうかどうしようかちょっとだけ逡巡する
もう一度軽く深呼吸をして覚悟を決めた
部屋の中に入り後ろ手でそっとドアを閉めベッドに近寄る
父さんは胸まで掛け布団をかけて静かに寝息をたてていた
父さんの匂いに満ちた部屋のなかでその寝顔を見つめる
呼吸をするたび胸の中いっぱいに父さんの匂いが満ちていく
鼓動がさらに早くなっていく
このままずっと見つめていたいけどそうもいかない、そろそろ起こさなくちゃ
「父さん、朝だよ」
声をかけるが寝息をたてたまま起きない、軽く肩をゆすってみても全然起きない
熟睡してるようだ



・・・顔が熱く頭がぽうっとしてくる
呼吸が荒くなってくる
鼓動が早い
我慢・・・ できない
「父さん、寝てるよね? 起きないよね?」
そんなことをつぶやきながらベッドの横で膝をついて顔を近づけていく
息を殺してゆっくりと・・・ 気づかれないようにゆっくりと
そのまま父さんの頬にくちびるを近づけて
そっと・・・ キスをした
触れるか触れないかのキスだけど、くちびるを通して温もりが伝わってきた
愛しさが体いっぱいに広がっていく
「父さん」
口が勝手に言葉を紡いでいく
「ゲンヤさん」
止められない
「・・・あなた」
その言葉が口から出たそのとき、父さんがふっと目を開けた
「ん・・・ クイント・・・?」
こっちを見た父さんの目が私の目を見つめてる、動けない
「あ・・・ と、父さん」
「え? あ・・・ ギンガか・・・ どうした、そんなところで」
やっとの思いで顔をそらす
気づかれちゃいけない、何をしたかなんて、何を言ったかなんて
「朝だよ、父さん。 朝ごはんできてるから早く降りてきてね」
返事も聞かずに父さんの部屋を飛び出した



階段を駆け下り洗面所に飛び込んで鏡で顔を見る
ひどい顔だ、耳まで真っ赤になってる
なんであんなことしちゃったんだろう
「ごめん・・・」
なんであんなこと言っちゃったんだろう
「ごめんなさい母さん・・・ でも、私・・・」
鏡に映る自分の顔がにじんでいく
一筋の涙が頬を流れていった



「んじゃ、いってきまーす!」
いつものようにあっというまにスバルが飛び出していった
きっと土煙を残しながらすごい勢いで走ってるんだろう
交差点に赤信号で突入して他所様の車を跳ね飛ばしたりしないことを願うばかりだ
食器を片付けながらそろそろ私も、と居間を見れば父さんがソファに座ってのんびり新聞を読んでたりする
「父さん、そろそろ時間よ。 新聞なんか読んでないで」
「ん? おぉ。 しかしなんだな」
ガサガサと新聞をたたみながら何か言いかける
「え? なに?」
「お前もすっかり母さんみたいになってきたな、とな」
「え・・・」
ギクッとする
もしかしてさっきのこと何か気がついて?
「これなら安心して嫁に出せる」
・・・ん? なんて?
「男親で育てたからどうなることかと思ってたけどな、どうにかなるもんだ」
「父さん・・・」
急に顔が熱くなってくる
さっきのとは違う熱さ、そうこれは・・・
「そろそろいい人でもいないのか? 俺もじいさんになる前に孫の顔が見てぇからな」
”頭に血が上る”熱さだ
こめかみの辺りのなにかが切れるような音が頭の中に響いた
「父さんの・・・」
「ん? どうしたギン・・・」
父さんの・・・ バカァーッ!!
窓ガラスがビリビリと震えるほどの大声で叫んでしまった
両耳を押さえて悶絶している父さんを横目に玄関に向かう
「まったく父さんたらっ! 人の気も知らないで」
そうよ、ほんとに人の気も知らないで・・・
スバルに負けない勢いで家を出る
その後、隊につくまで私の気は治まらなかった



「やれやれっと」
そのころゲンヤはギンガの音波兵器攻撃のダメージから立ち直っていた
あらためてソファに深く座りながらひとりごちる
「俺は父親だぞまったく、ああとでも言うしか無ぇじゃねえかよ。 しかし、まさかあんなこと言うなんてな」
そう、じつは気がついていたのだ
頬にキスをされる直前に目が覚めたのだが、起きるタイミングを逸してしまい起きるに起きれないまま”あの言葉”を聴いてしまう
「”あなた”か・・・ なあ、どうするよクイント?」
目の前にクイントの姿が浮かんだような気がする
しかしその姿は
「・・・なんでそんなにいい顔でグッと親指を立ててるんだおまえは?」
深い深いため息をつきながらゲンヤは悩み続けるのだった



          To Be Continued?
--------------------------------------------------------------



こんばんわ
右手首絶賛粉砕骨折中のけんろくパークです


とっても久しぶりのSSもどき、カップリングはギンガ×ゲンヤ(ギンガ片思い)です
ギンガは関西の偉い人の嫁ですが、うちではこのような扱いですのでご了承を
わたしはギン姉は「母のようになりたくて姿を真似てる」のではなく「父のことが好きで女として見て欲しくて母の姿を真似てる」と考えてるのでこのように
しかしたとえギン姉が迫っても、ゲンヤは受け入れないんだろーなとは思いますが^^;


話の時期はスバル管理局訓練校卒業後から機動六課設立前あたりを想定しています
そもそもスバルは管理局の局員寮にでもいるんじゃないの? とかの設定のおかしいところは「全力で見逃して」いただけるとひじょーに助かります><


今日はfigmaの魔法少女リリカルなのはStrikerSなのはさんが発売だったですね
明日、新所沢のポストホビー行ってこよ
あるといいなー^^


それでわでわ

ナカジマ家の食卓(仮)

子供のころ 
朝に聞こえてきたのはトントントンとリズムを刻む包丁の音
漂ってきたのはお味噌汁の香り
それは母さんの証

そして今
朝の台所に立つのは私
包丁でリズムを刻み、お味噌汁の香りをたてる

---------------------------------------



おはようございます
ただいま日曜日の朝の5時過ぎです
今から仕事に行くんですが、朝風呂に入ってるときに上の書き出しを思いつきました
ここから話が膨らんでSSを書けるか無かったことになるかは、今日の仕事中にどこまで妄想が膨らむかにかかっている!(え!? いや仕事しろよ^^;)
いやいや仕事はしながらですよ? そこはなのはさんばりの脳内マルチタスクでですね・・・
いちおうギンガ×ゲンヤで進めようと考えてますがどうなっていくやら

それでわでわ

ガ○パッチョッ ― アリシア・T ―

「どっかーーん!」
との声と共に突然タンスの扉が勢いよく開いた
開いた途端なにかが飛び出し私に飛び掛ってきた
そのなにか
それは
「フェイトー、来ちゃった」
「は? え? ア、アリシア!?」
なんだこれは、どうなっているんだ?
アリシアが私のおなかに抱きついている、ずっと昔に死んだはずのアリシアが
遺体もプレシア母さんと一緒に虚数空間に消えていったはずなのに
「なんで? なんでアリシアがこんなところにいるの?」
思わず疑問が口をついて出る
「あ、このタンスねタイムマシンなんだよ」
とても簡潔な、しかし納得しがたい理由をアリシアが言う
もうなにがなんだかわからなくなってきた
「ところでさ、おなかすいたー。なんか作ってー」
「え? あ、うん。じゃあ台所行こうか」


「フェイトすごーい。わたしなんか目玉焼きも作れないのに」
などとたわいも無いことを話しながら食事を作っていた


「ごちそうさまー! フェイトの作ったごはん、おいしかったー」
「ふふ、おそまつさまでした」
食後に二人でお茶を飲んでいたとき、急にアリシアが立ち上がってこう言った
「ん。じゃあママのラボに戻るね」
え? よく聞こえなかった
「え? いまなんて・・・」
「うん、ママのラボ」
心臓が嫌な音をたてて鳴った
ラボってそこは確か魔導実験に失敗したときの・・・
「そこには戻らないほうが・・・」
タンスの中に入りかけていたアリシアが戻ってきて、手際よく髪を結んでいたリボンをほどき
「これあげる」
と言って私の手に握らせた
踵を返しタンスに足をかけたアリシアが私を見た
笑顔だった
その笑顔は年相応というよりは姉が妹に向けるそれのようで
「じゃ、元気でね」
そう言って勢いよくタンスの扉が閉まった


これは夢? ううん、違う
だって私の手が握り締めているのは・・・
これはきっと、刻の神様の贈り物
だったら泣いちゃダメだ、悲しんでもダメ
だから見送ることにした

笑顔で

こう言って

「うん、元気でね」




----------------------------------------




ガスパッチョッ!
CMですね
信長編の最終回を見たときにちょっと涙が出ました
たった30秒足らずにこれだけのドラマを感じさせるなんて
CMすげー
で、こんなもん書いてしまいました
読み方は、あのCMの映像にフェイトとアリシアを当てはめて30秒で頭の中で再生するように読んでみてください


それでわでわ

恋をしようよ Yeah! Yeah! ― A&Z+?―

植え込みの影にうずくまるように隠れて辺りをうかがっている三つの人影
そのうち一つはとても小さい
それはフェイトとはやてにリインⅡだった
いったい何をしているのかというと・・・




「ねえ、はやて。 その格好はやっぱり目立ってないかな?」
「なに言うとんのやフェイトちゃん、やっぱ尾行ったらこーゆう服やろ。 な、リイン?」
「ですぅ」
はやてとリインはお揃いの黒のスーツに黒い帽子、おまけに黒のサングラスといういでたち
フェイトがその姿を見たときにまるでメン・イン・ブラックだと言ったら
「いやいやいや。 やっぱここは探偵物語かブルース・ブラザースみたいやって言うて欲しかったな」
とはやてが言ったのだけど、探偵物語とかブルース・ブラザースってなんだろう?
ともかくはやてもリインもやる気だけは満々のようだ
はあ・・・ 思わずため息が出てしまう
私いったいこんなところでなにやってるんだろう?
ここはクラナガン中央駅前広場
広場の真ん中に噴水があり、そのまわりには人がたくさんいる
その噴水の前に見知った二人が向かい合って立っている
一人はアルフ
黒のハイネックのタンクトップに白のミニスカート、そんな普通の女の子らしい服で耳と尻尾も隠している
そしてアルフの前にいるのは褐色の肌に銀髪の男性
ザフィーラ
紺のジャケット、白紺のボーダーシャツにタンのパンツという出で立ちで、こちらも耳と尻尾を隠している
二人をはたから見てるとちょっと見には普通のカップルにしか見えない
ここからでは何を話しているのかは聞こえないが、二人とも笑顔でとても親しそうにしている
そしてアルフがザフィーラの腕に自分の腕を絡めて並んで歩き出した
とても自然に腕を絡めたように見えたけど・・・ もしかして、二人で会うのは初めてじゃない?
そのとき頭の中にはやての声が聞こえてきた
― アドラーよりカク。 目標アントン、ベルタが移動を開始。 カクは目標との距離を保ちつつ追跡せよ。 かかれ ―
「? はやて、今の念話なに?」
アルフとザフィーラを追うため立ち上がりかけていたはやてが無言で人差し指を立てて、倒した
その指し示した先を見るとベンチの影に赤いものが見える
「ヴィータ!?」
「コールサインはローテや。 ちなみにアドラーってのはうちのことでリインはファルケな。 ほんで」
はやての指が動いて別の方向を示す
建物の影に隠れて見える金色は
「・・・シャマル?」
「グリュンな」
さらに指が動く
その先に見えるピンク色は
「シ、シグナム。 あなたまで・・・」
「ヴィオレット。 ほんまはローザにしたかったんやけどローテと被るさかいな」
なんでヴォルケンリッターが揃ってるんだ
しかも三人ともはやてと同じ黒ずくめ、隠れているとはいえ目立つことこの上ないと思うんだけど
― ・・・テスタロッサ、聞こえるか? ―
念話? これはシグナムか
― 聞こえます。 けど、あなたまで何をやってるんですか ―
― 私だってこのようなことはやりたくはない! だが主はやての命なのだ ―
はあ・・・ またため息が出る
「はやて・・・ なんでみんなまでいるの?」
「ん? そりゃあこんなおもろいこ・・・ いや、え~と、そう! ザフィーラが心配やんか! だからみんなで見守らんとあかん思てな。 な?」
「で、ですぅ」
はやてとリインがあせったように返事をするがしどろもどろになっている
「は、はよ行かんと見失うで」
はやてがそそくさと立ち上がってアルフとザフィーラの後を追いかけていった
はあ・・・ その後を追いながら、今日何度目かのため息が出る
私は・・・ ほんとに何をやってるんだろう?




「なあフェイト。 ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな?」
7月に入ったある日のこと、お休みで自宅でくつろいでいたところアルフが改まった様子でたずねてきた
「どうしたのアルフ? そんなかしこまって」
「うん。 あのさ、今度の日曜日の間だけ魔力を使ってもいいかな? 昔の格好になりたいんだけど」
「うん、ぜんぜんかまわないよ。 でもどうしたの急に?」
「えっ!? い、いやーぁ、なんでも! なんでもないんだ! 母さんとクロノとエイミィには家のことが出来ないって断ってあるし、ユーノにも無限書庫の手伝いが出来ないって言ってあるから! たいしたことじゃないんだよ! ほんと!!」
なんだかすごく挙動不審なんだけど・・・ 言わなくてもいいことまで言っている気もするし
「でさ、服も貸してくんないかな。 あたし今のサイズのしか持って無いから」
たしかに今のアルフが持っている服は子供サイズのものばかりだ、とても元の格好で着られるものじゃない
無理に着たらえらいことになる
まあ今の私の服なら大丈夫だろう
「うん。 じゃあ私の部屋に行こうか。 似合いそうなの見繕ってあげる」




同じ頃、ところは八神家の居間
めずらしく人間モードになったザフィーラがはやてに向かい合っていた
「主はやて、お願いがあるのですが」
「お? どないしたザフィーラ。 そないに改まって」
「は。 今週の日曜日なのですが個人的な約束がありまして、一日だけ護衛の任を外していただけないかと」
「かまへんで。 なんや、デートか?」
そう言われたザフィーラの顔色がはっきりと変わった
「なっ!? なにを言われますかっ!? そんな、そのようなことは・・・」
ありえないほどうろたえた挙句に語尾が消え入って聞こえなくなっていった
これでは誰が見ても”そうです”と言っているのに等しい
「あはは、冗談やじょーだん。 ザフィーラにも用事くらいあるわな」
と言ったはやての目がキラリと光ったことにザフィーラは気が付かなかった




その日の夜
小声で受話器に向かって話しているはやての姿があった
「なあなあフェイトちゃん。 今度の日曜日空いとる?」




で、日曜日
はやてに誘われたフェイトが待ち合わせたクラナガン中央駅前広場に着いた途端はやてに植え込みの影に押し込まれ冒頭に繋がる
そんな顛末を思い出し、フェイトはまたため息が出るのを止められなかった
アルフとザフィーラは仲睦まじく腕を組んで歩いている
どうやら屋台に向かっているようだけど
― は、はやて! 二人がこっち来る! ―
焦った様子の念話が聞こえてきた
見ると二人が向かっている屋台のそばにあるベンチの影に赤いものが見える
― ローテ! はやてやない、アドラーやてゆうとるやろ! とにかくその場を離れ。 見つからんようにな ―
― あ、えーと、ローテは了解。 移動するよ ―
ベンチに隠れてヴィータが動いていくのが見える
やっぱり目立ってるよねぇ・・・
そちらに目を取られていたらいつのまにかアルフとザフィーラが屋台の前に着いていて、手にアイスを持っていた
ザフィーラが財布を取り出しお金を払っている
「うんうん、ちゃんとアルフをエスコートできとるな。 やっぱ男の子やなー」
二人はアイスを手にまた歩き出した
どこに行くんだろう? 市街に向かっているようだけど
「ねえはやて、二人ともどこに行くんだろう。 なんだかぷらぷらしてるだけに見えるんだけど」
と言ったらはやてがビックリした顔をしてわたしの顔をまじまじと見て
「フェイトちゃん? もしかしたらもしかしてぜんっぜん気づいとらんかったん!?」
と小さく叫んだ
リインもおんなじ顔でこっちを見ている
「え? なんのこと?」
と答えたら今度ははやてとリインが大きなため息をついた
「はぁ~ あんなあフェイトちゃん。 あの二人が、てゆうか男女がおしゃれして腕組んで歩いとるのになんでぷらぷらしとるだけやと思うん」
「だって何か用事があるんじゃないの? ってなになに? どうしたのはやて」
はやてが急に挫けた
○TL←こんな感じで
「フェ、フェイトちゃん、あんたって子は・・・ わかった、ほんならわっかりやすく言うたろ。 あんな、ザフィーラとアルフはデートしとるんよ」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・は? なんて?
”でーと”ってなんだったっけ
そんな用事があるのかな
ああ、そんな食べ物があるのかも
アルフは食いしん坊だからなー
「・・・トちゃん? フェイトちゃーん? 聞いとるかー?」
「うん。 アルフは食いしん坊だからねー」
そう答えたら頭になんだか叩かれたような衝撃がきた
「聞いとらんやんけ! ちょっとフェイトちゃん、しっかりしい!」
「あ、なに?」
はやての手にはいつの間にかハリセンが握られている
いったいそのハリセンはどこから出したんだろう
はやてとリインがまたまた大きなため息をついた
「はぁ~・・・ フェイトちゃん落ち着いた? もっかい言うで? 今日な、ザフィーラとアルフが街に出てきた理由は二人でデートするためや」
「でーとって、デート? そうかデートか・・・ って、え? えええぇぇっ~ムグッ!? ンン~ッ!」
「アホッ、騒いだらあかん! 見つかってまうやろ!?」
はやてに口を塞がれてそのまま引きずり倒されてしまった
リインもちっちゃい手ではやてと一緒に私の口を塞いでいる
「今度こそ落ち着いた? もう騒がんね?」
うんうんと頷いたらやっと手を離してくれた
― ヴィオレットよりアドラー。 いったい何をやっているのですか!? テスタロッサもテスタロッサだ。 まったくもう ―
― グリュンよりアドラー。 二人とも行っちゃいますよ? ―
「お、あかん。 ほらフェイトちゃん行くで」
はやてに引きずられて二人の後を追った
「デート・・・ デートぉ・・・・・・」




その後のことは覚えていない
あちこち回った気もするがどこをどう回ったのかさっぱりだ
気がついたときには元の噴水前に戻ってきていた
もう日も落ちて広場は街灯が灯っている
とくに噴水のまわりはスポットライトなどでライトアップされている
そのライトアップされた噴水の前にアルフとザフィーラがいた
最初に見たときのように向かい合っている
ただちょっと違うような?
ああ、わかった
距離が近い
アルフの手はザフィーラの腰に回りザフィーラの手はアルフの背に
そう、ちょうど抱き合っているような
・・・抱き合っている? え、ちょっとまって? アルフが顔を上げてザフィーラがアルフの顔を見下ろしてアルフが背伸びをしてザフィーラが腰をかがめて二人の顔が近づいてゆっくりと近づいていって!?
「おお? おお~!?」
はやてが食い入るように見ている
リインは恥ずかしそうに顔を手で隠しているが、指の隙間からしっかり見ている
そのまま二人のくちびるが重なっていく
ライトアップされた噴水をバックにして二人がキスをしている
それはとてもロマンチックな光景だった




夜の街を連れ立って歩く五つとちっちゃい一つの人影
「いやー、ええもん見れたな。 しかしザフィーラもやるなぁー」
「ザフィーラちゃん、かっこよかったですぅ~」
「いいなぁ、あんなロマンチックなキスってわたしもあこがれちゃうなぁー」
「は、はしたない! あんな人前でくっ、口づけなど・・・」
「うー・・・ うう~~・・・・・・」
「アルフとザフィーラってそうだったんだ・・・」




彼女らのいろいろな想いを吸い込んで夜はゆっくりと更けていった



-------------------------------------------------------



皆様こんばんわ、久しぶりの更新です
えーとなんというか
私が普通の恋愛ものなどは書けないとゆーことですね!
完全にデバガメ、さもなけりゃストーカー・・・
まあ、こんなのもいいだろう!(自棄)


SSの時期はStsコミックの一話とSts本編の一話の間のどこかってことで書いています
四年もスパンがある^^; 
ま、どこらへんかは読んでいただいた方の心の中にある時期なのですよ?




拍手コメントなどいただきました^^

>俺が描き始めたときはもっと下手でしたよ・・・orz
ゆうい様、コメントありがとうございます
私もいつか上達出来るんでしょうか? がんばります^^;


それでわでわ

おうさまとじゅうににんのおんなのこたち

あるところに、スカリエッティというおうさまがおりました
おうさまは、いわのおしろのおうさまでしたが、いつもひとりぼっちでとてもさみしがっていました
そこで「そうだ、ひとりぼっちにならないようにこどもたちをつくろう」とかんがえました
おうさまは、とってもとってもえらいかがくしゃでもあったのです
おうさまはがんばりました
とってもとってもがんばりました
そしてやっとできたこどもたち




ひとりめのなまえはウーノ
いちばんのおねえさんで、みんなのおかあさんみたいなひと
とってもやさしく、ときどききびしく


ふたりめのなまえはドゥーエ
とってもはたらきもので、いつもおしろにいません
でもみんなのことを、いつでもわすれずみまもっている


さんにんめのなまえはトーレ
いつもとってもきびしいけど
いつもみんなのことをだいじにおもっている


よにんめのなまえはクアットロ
いつもいもうとたちをからかっているけど
しっかり、みんなをうしろでささえている


ごにんめのなまえはチンク
じゅうににんのなかで、いちばんちっちゃいけれど
とってもしっかりものの、いつでもえがおのおねえさん


ろくにんめのなまえはセイン
ちょっとだけうっかりやさん、でもとってもがんばりやさん
いもうとたちとも、おともだちみたいになかよし


ななにんめのなまえはセッテ
とってもきびしく、そしてまっすぐ
ちょっとだけゆうずうがきかないのがたまにきず


はちにんめのなまえはオットー
おとこのこっぽいけど、ちゃんとおんなのこ
ものしずかでとってもまじめなこ


きゅうにんめのなまえはノーヴェ
ちょっぴりだけ、みんなよりらんぼうもの
でも、だれよりもおんなのこらしくてあまえんぼう


じゅうにんめのなまえはディエチ
あまりわらわないけれど
でも、だれよりもみんなのことがだいすき


じゅういちにんめのなまえはウェンディ
とってもとっても、あかるくてげんきなこ
いつもみんなと、いっぱいなかよく


じゅうににんめのなまえはディード
オットーとふたごで、しっかりおんなのこ
やっぱりものしずかでとってもまじめ




こんな、じゅうににんのおんなのこたち
でも、ちょっとだけかわったおんなのこたち
このこたちは「せんとうきじん」だったのです
それは、にんげんときかいをあわせてつくったもの
たたかうためにつくられたもの
でもおうさまは、ただいっしょにいてほしかっただけでした
だからおうさまは、おんなのこたちをたたかわせようとはしませんでした
それでも、まわりのにんげんたちはとってもこわがりました
おんなのこたちを、こわそうとしました
そしてにんげんたちは、いわのおしろにせめてきました
おうさまは、やめてほしいといいましたが、にんげんたちはやめませんでした
だから、おんなのこたちはたたかいました
じぶんたちをまもるために
なによりも
おうさまといっしょにいるために
いっぱいいっぱいたたかって
やっと、にんげんたちはあきらめました
あきらめて、かえっていきました
そのあと、にんげんたちはにどといわのおしろにはちかづきませんでした




やっとしずかになったいわのおしろで、おうさまと、じゅうににんのおんなのこたちは、しあわせにくらしました
いつまでもいつまでも、しあわせにくらしました




~おしまい~




-------------------------------------------------------------------------




アンリミテッドデザイア、ジェイル・スカリエッティ
彼は強い人間なのでしょうか
「刷り込まれたものかもしれんが」と言いながらも、「それでもこの手で叶えたい夢には違いない」と
他人から押し付けられた可能性にいたりながらも、それを自分の夢と言い切れる
それは強さなのでしょう

ただ、私には悲鳴にも聞こえます
「私はここにいるんだ!」との・・・


ま、TVで描かれなかったところはコミックスで補完されるんでしょーかね?




今日のはSSではなく「おはなし」です
まともに書くとけっこうな長さになると思うのですが、これくらいでまとめました
イメージは絵本です
頭の中で、絵を思い浮かべて読んでみてください
すみません
なんせ私が絵を描けないもんですから^^;


それでわでわ

負けないで ― Quint ―

「ごちそうさまー! キッカ、遊ぼー!」
「こら! スバル、待ちなさーい! ・・・っと、もう行っちゃった」
お昼ごはんを食べていたスバルが、食べ終わった途端に庭に飛び出していった
まだ食べおわっていないギンガもそわそわしている
「ギンガ。お姉ちゃんなんだから食べながらそわそわしない。ね?」
「う・・・ はい、お母さん」
まあ、仕方が無いか
今日、我が家に家族が増えたのだ
雑種の子犬で、名前はスバルがキッカと名づけた
知り合いから飼っていた犬が子供を産んだのでもらってくれないかと言われていたもので、ギンガとスバルも飼いたがったので朝から行ってもらってきた
二人とも、帰ってきてからお昼ご飯を食べる前までずっと遊んでいたのだ
「ごちそうさま。えと・・・」
「うん、いいよ。いってらっしゃい」
はじけるような笑顔を浮かべて、ギンガも庭へと飛び出していった
と、まあ二人ともキッカが可愛くってしかたないらしい
お昼の後片付けをして、洗濯機を回し洗い終わった洗濯物を庭の物干しに干し始めたときもまだ遊んでいる




そのとき、事件が起こった
シーツを干していたときに、そのシーツの向こうからキッカの唸る声が聞こえて、その直後
「いたっ!」
とスバルの声、ううん、悲鳴が聞こえた
と同時に爆発的な力が溢れるのを感じた
咄嗟にシーツをまくって、そこに見えたものは
犬小屋の前で身構えているキッカと、向かい合って立っているスバル
しかしスバルの瞳は金色に染まっていて、その足元には魔方陣のような見たことの無いパターンが浮かび上がっていた
なによりもスバルは周囲の空気が凍りつくような雰囲気をまとっている
ギンガはスバルを見つめたまま固まっている
体がすくんで動けないようだ
これはいったい・・・ そういえば思い当たる節が
ギンガとスバルを保護した際に、二人がいた施設の調査で判明したこと
戦闘機人にはインヒューレント・スキル(IS)と呼ばれる特殊技能がある
もちろんギンガとスバルも保有している
資料には、二人のISは振動破砕と記載されていた
それは触れたものを激しく振動させて破壊する能力
スバルが手を前にかざす・・・ まさか!?
「スバルッ、だめっ!」
その手がキッカの犬小屋に触れた途端
犬小屋が崩れ落ちた
まるで砂で作った城が波にさらわれるかのように・・・
スバルがゆっくりとキッカに視線を移す
まずいっ! 咄嗟にスバルに駆け寄り、前から抱きしめた
体に触れた途端、すさまじい衝撃が走る
これは!? 触れただけでこれなら、スバル自身にもこの振動が?
はやく止めないと、スバルの体もどうなるのか
「スバル、落ち着いてっ! スバルッ!」
どのくらいこうしていたのか、体に感じる衝撃が収まっていく
「あ・・・ あ? あたし・・・」
「スバル、落ち着いた? だいじょうぶ?」
「あ・・・ お・・・ お母、さん?」
「うん、お母さんだよ」
顔を見たら瞳の色がいつもの色に戻っている
でもそこに浮かんでいた表情は
恐怖
自分自身に恐怖している
「いま、キッカに手を噛まれて・・・ あたし・・・ いま、キッカを? あ、あぁ・・・」
自分が何をしようとしていたのかを思い起こしたらしく、体が震えている
抱きしめたまま背中をそっと叩いてあげる
まるで赤ん坊をあやすときのように
ゆっくりとしたリズムで
そのとき、キッカが近づいてきてスバルの手をペロペロと舐めはじめた
「あ? キッカ・・・ ごめんね、あたし・・・」
すこしスバルの表情がほぐれた
「ねえ、スバル」
スバルの目をまっすぐに見つめながら話しかける
囁くように、しかし力強く
「いまのはあなたの持っている、あなた自身の力。だけど、その力がいきなり出ちゃってビックリしたんだよね? それで自分が怖くなっちゃったんだよね?」
スバルがそっとうなずく
「そっか。スバル、お母さんお願いがあるんだけど、いい? あのね、お母さんとひとつだけ約束して」
「約束?」
「うん。それはね、負けないで」
「えっ・・・」
「負けないで。何があっても、何ものにも、自分自身にも。それがお母さんからのたったひとつのお願い」

― スバルには、いまはまだよくわからなかった

  負けないでってどういうことだろう、と

  でもお母さんは真剣な顔をして、自分の目をみつめてそう言った

  だったらそれはきっと大事なこと

  だから絶対にその約束を守り抜こうと心に決めた ―


「・・・うん、わかった。あたし負けない」
「ん、よし。それでこそお母さんの娘だね」
また、ぎゅっと抱きしめる




ふと考えることがある
この子たちを作った科学者たちはなにを思っていたのだろう
人型兵器と言っていい戦闘機人に、これほどまでに純粋な心を持たせたなんて
兵器に純粋な、優しい心なんて邪魔なものでしかないだろうに
ただ、こうであって欲しいと思う
与えられたあまりにも強力な力
その力を正しく使うことができるように
きっと、そのために心が与えられたのだと
この子たちは、ちょっとだけ変わった力を持っている”人間”として生み出されたのだと
そう、信じたい
戦闘機人、兵器としてこの子たちを作り出したこと、そのことは許せない
でも
彼らが生み出したから、私はギンガとスバルに出会うことができた
それにだけは、心を込めて言える
ありがとう




戦闘機人事件の調査が進み、主犯が特定できた
ジェイル・スカリエッティという次元犯罪者だ
しかし、アジトの所在地を特定し強制捜査の準備を進めているところに、管理局地上本部上層部からの横槍が入りそうになった
そのため、予定を前倒ししてスカリエッティのアジトに突入した
そしてアジトの中の回廊を奥まで進んだ、いや誘い込まれたところで多数の戦闘機械に襲われ、私と相棒のメガーヌ・アルピーヌの二人で孤立してしまった
ゼスト隊長とも連絡がとれない
「クイント! クロスレンジで召喚魔法を使うわ。発動時のフィールドの干渉で奴らを吹き飛ばす!」
メガーヌがそう言って私より前に出ようとする
「メガーヌ、なにやってるの!? あんたが前に出ちゃだめ、後退って!」
「もう囲まれてるのよ!? 後退なんて出来な・・・!」
私の後ろで声を荒げて反論していたメガーヌが急に黙った
いやな感じがして振り返ると、メガーヌが放心したような表情をして動きを止めている
その胸から鈍く光る刃が突き出ていた
刃がゆっくりと引き抜かれ、抜け切ると糸の切れた人形のようにメガーヌの体がその場に崩れ落ちた
地面に血が広がっていく
「メガーヌ・・・ こいつら、まだ増えて・・・」
周囲を囲んでいる戦闘機械の密度が上がっている
さきほどまで隙間から見えていた壁も、もう見えない
これだけの数を一人で倒すなど、とても無理だ

もう、帰れない
ごめんなさい、あなた
ギンガとスバルをお願い
すこしの間、目を閉じ




― ギンガ、スバル

  負けないで

なにがあっても

何者にも

自分にも

 どんなに離れていても

 私の心は

 きっと

 あなたたちのそばに在るから

 きっと

 見守っているから

 だから ―




目を開く
迷いは消えた
己が信ずる武器を手に、あらゆる害悪を貫き、敵を打ち砕くのがベルカの騎士だ
ならば
「カートリッジ・ロード」
両手のリボルバーナックルのカートリッジを撃発させる

どんな状況であろうと

相手が何者であろうと

刹那の隙に必倒の一撃を叩き込む

狙うのは、ただそれだけ




-------------------------------------------------------------------------



タグがよくわからず、文字が変
スペースとかが特に
精進しよう・・・

メガミマガジン連載中のなのはSSのギンガのセリフ
「母さんが言ってた(以下略)」
を見て、最後の言葉を書きました
シチュエーションがかなーりきっついことになっていますが・・・

クイントさんを見たときの第一印象
「このひとはきっと子供の頃はガキ大将だったに違いない」
太い眉のキャラって最近はめずらしいよね
好きですよ? こういう姉さんタイプの女性は

しかし、あいかわらずの自分勝手な設定です^^;
まあ、二次創作なので勘弁して

TVは終わったけどDVDは全部出るまでまだあるし、4期も(え?
なのははこれからもクライマックスだぜ!!(意味不明


それでわでわ

こんなのも見たかった

時空航行艦アースラ
StrikerSにも出ては来たけど活躍しないまま廃艦に
最初はもっと出番があるもんと思ってただけに残念でなりません
活躍させるとしたらこんな感じかな?・・・・・・




---------------------------------------------------------------


「あかん、止まらへん」
管理局の航空魔道師総出でゆりかごに対して攻撃を続けているが、動きが止まる気配が無い
ゆりかご周辺の空域に展開しているガジェットの数は確実に減っている
発艦してくる数も減ってきているが、ゆりかご本体が止まらなければ意味が無いのだ
こちらの戦力も怪しくなってきている
撃墜されたり、魔力がビンゴで後退した魔道師が少なからずいるのだ
しかしこれだけの魔力をぶつけているのだ、いくら強力なAMFでも無効化許容量が無限のはずはないのに・・・
「ロングアーチ・セカンドよりロングアーチ・プライム、緊急!」
アースラからはやてへの通信だ、しかし緊急とは?
「こちらプライム。グリフィスくんか? どないした」
「いま、そちらに向かっています。とにかくこれを見てください」
アースラ側からの遠隔操作ではやての眼前にモニターが現れた
「これはゆりかごの現在の状況をアースラの遠隔探査で調べて解析したものです。結論から言うとゆりかごのAMFは限界に近づいています」
モニターにはゆりかごが横から見た線画で表示され、その周りを囲むAMFがこれも線画で表示されていた
そのAMFにはいくつもの波紋が浮かんでいるように見えた
「たしかに、あと一押しって感じやな。せやけど、その一押しが・・・」
現状維持すら難しくなってきているのだ
こんな状態では、これ以上の攻撃などとても無理だ
「ええ、わかってます。ですから・・・ アースラをぶつけます」
・・・いまなにか、とんでもないことを言ったような?
「ちょいまち。いま、なんて言うたんや?」
「はい、ゆりかごに対してアースラでラム戦を挑みます。そしてゼロ距離で主砲アルカンシェル発射。計算ではこれでゆりかごのAMF許容量が限界を突破、一気にフィールドが崩壊するとでています」
どう聞いても”アースラで特攻をかます”と言ってるようにしか聞こえない
「あかん! あかんてそんなん。アースラは廃艦になんのを引っ張ってきたもんや、アルカンシェルなんてもんには耐えられへん!」
あのときの、防衛プログラムを消し去ったときのことが鮮明に思い出される
あんなものをゼロ距離で撃ち込んだとしたら、アースラもどうなるか
しかしグリフィスは自信ありげに
「大丈夫です、アルカンシェルの効果のほとんどはAMFと相殺します。直接の被害はせいぜいアースラが沈むくらい・・・」
「それがあかん言うとるんや! アースラ沈んだら、あんたらはどないするんや!? どんだけ乗っとる思てんねん!」
思わずはやては叫び返した
自分の命は捨ててもかまわないが、ほかのだれの命も犠牲になどはしたくないのだ
ましてアースラには何人ものスタッフが乗っている
その全員を犠牲にするなど、とてもではないが耐えられない
対するグリフィスの返答は意外なものだった
「・・・いまアースラに乗っているのは、僕とルキノの二人だけです。あとのみんなは退艦しています」
はやては愕然とした
まさか、死ぬ気なのか?
「あんたら・・・ まさか、特攻・・・」
「縁起でも無いこと言わないでください。死ぬ気なんてありませんからちゃんと脱出しますよ」
「・・・ほんまやな? ほんまに、絶対に脱出するんやな?」
「はい。信じてください、隊長」
声に決意がこもっている、これでは止めても無駄だろう
はやてはため息をつきながら
「わかった、二人とも頼んだ。あんたらの進路は掃除しとく」
「了解。では後ほど」
そうして通信は切れた
「よーし、ほんならこっちもできることしよか。オンステージの全魔道師へ! もうすぐ騎兵隊が来る! それまでにゆりかご周囲のガジェットを全部つぶすで!」




「すまないルキノ。こんなことに巻き込んでしまって」
グリフィスはコンソールを叩いていた
アルカンシェルの発射はタイミング的に自動で行わざるを得ないため、その設定にかかりきりなのだ
この設定を間違えると、最悪、脱出できない
「なに言ってるんですか。アースラを動かせるのはあたしだけなんですよ? だったら大船に乗った気で任せてください」
ルキノも一人でアースラの操艦をしているために非常に忙しい
「ああ、とにかくすべてがギリギリだ。タイミングを間違えないようにいこう。アルカンシェル、魔力チャージ開始。両舷最大戦速そのまま、目標ゆりかご!」
「ヨーソロー!」




「ガジェットはあらかたつぶしたか。アースラももうすぐ・・・ 来た!」
雲を割ってアースラの艦影が現れた
急速にゆりかごに近づいていく
「アースラの進路上にいる魔道師は緊急退避! 何が起きるかわからん、全魔道師は防御態勢! さあ、行けアースラ!」




「見えた!」
目の前にゆりかごが現れ、急速に迫ってきた
「よし、進路をゆりかごの機関部付近に固定。アルカンシェル自動砲撃態勢に移行・・・ あと少し・・・ いまだ! 機関正負逆転、リバース!」
アースラの速度が急速に落ちていく
最大戦速のまま突入しようものなら当たり負けして、砲撃前にアースラが沈みかねないからだ
それでもそれまで発揮していた高速のために、一気に距離を詰めていく
距離が詰まっていき・・・ アースラのブリッジに強い衝撃が伝わってきた
「接艦!」
「よし、脱出だ!」
グリフィスとルキノがブリッジから飛び出していった




ゆりかごに突入したアースラからアルカンシェルが発射された
そのとたん、ゆりかご全体がぶれたように見え、ガラスの割れるような音とともにAMFが消失した




「やった! AMFが消えた! 全魔道師はゆりかごに攻撃開始!」
遂に集中砲火に耐えられないように、ゆりかごがゆっくりと高度を下げていった・・・


-------------------------------------------------------------------------------------------




と、まあ、こんな感じだったらいいなと思っていたですよ
艦隊戦(相手は一艦だけど)を夢見てたんですけどね
アルカンシェルはこんなに弱くないやい! ってツッコミはいや~~

ところではやてのセリフ「さあ、行けアースラ!」の後に
「忌まわしい記憶と共に!」と入れようとしたのは秘密です^^;

それでわでわ

世界一のくちづけを ― Epilogue Y&N ―

「なのは、ぼくの朝ごはんを作ってくれないか?」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・ あれ?
なんだろう、この間は
窓から入ってくる日差しが気持ちいい
外はいい天気だ
鳥のさえずりも聞こえてくる
そんななか、なのははティーカップを持ったままキョトンとしている
ヴィヴィオもトーストを食べようとしたまま、口をあんぐりと開けて固まっている
さらにしばしの間があってからなのはが
「えーと、ユーノくん? いま、わたしの作った朝ごはん食べてるよね? もしかして足りなかった?」
「ユーノパパ、食いしんぼだー」
ヴィヴィオまでそんなことを・・・
ここはぼくの家のリビング
ぼくとなのは、ヴィヴィオの三人で朝ごはんを食べている
メニューはベーコンエッグにハッシュドポテト、サラダにトーストそれに飲み物・・・ って、そんなもんはどうでもいい
それよりも、なんでこんな間抜けな会話に? 
それは・・・




ジェイル・スカリエッティ事件が終結した後に、なのはは正式にヴィヴィオを引き取った
そして、ヴィヴィオはちゃんと魔法を習いたいとの本人の望みで聖王教会魔法学院に入学することになった
機動六課の解隊の時期も迫り隊員達の転属先も決まっていくなか、なのはも元所属の航空戦技教導隊に戻ることになった
そこでなのはは住むところを探し始めた
まさかヴィヴィオと一緒に隊員寮に入るわけにはいかないからだが、なかなかいい物件が見つからなかったようだ
そこで”ぼくの家に住まないか”と提案した
ここからなら魔法学院にも管理局にも、もちろん無限書庫に行くにも便利だし、なにより一人で住むには広すぎてもてあましていたからだ
無限書庫の司書長といえば世間からみれば高給取りだが、忙しくて使っている暇なんて無かった
あるとき口座の残高を見たらすごいことに
そこで勢いに任せて家を買ったのが、こんな形で役に立つなんて




そうして三人暮らしを始めて一年とちょっと、ヴィヴィオも”ユーノパパ”と呼んでくれるくらい懐いてくれた
もう春が過ぎ、初夏の足音も聞こえてきている
じつは、前から考えてはいたんだ
なのはに、その・・・ プロポーズをしようと
いつ言おうか、なんと言おうかと悩んで、遂に今朝なのはに言ったんだ
でも、意を決してプロポーズしたら気づかれなかったなんて・・・
思わずうつむいてしまった
なんだかすごく恥ずかしい、穴があったら入り・・・
「冗談だよ。ユーノくん」
え?
声が優しかった
顔を上げて目に入ってきたものは
頬を赤く染めて優しく微笑んでるなのはの顔
「ユーノくん、してくれたんだよね? ・・・プロポーズ」

声が出なかった
出そうとしてるのに、どうしても出なくって
だからゆっくりと頷いたんだ
そうしたら、なのはの笑顔が大きくなっていって
「やっと、言ってくれたね・・・ ずっと待ってたんだよ?」
待っててくれた? なのはが、ぼくからのプロポーズを
「あ、じゃあ?」
「うん。あなたのために朝ごはんを作ります。これからも、ずっと」




・・・出会いは偶然だった
 ぼくの起こした事件に巻き込んでしまい、なのはは魔法に関わるようになってしまった
 いっぱい戦って、傷ついて
 それでも二人で一緒に前に進んでいって
 気が付いたら、かけがえの無いひとになっていた
 そのあともいろいろなことがあったけど
 ここまでこれたのは
 きっと、なのはがいたから
 そして、これからも
 二人で手と手を取り合って進んでいく・・・





「なのはママとユーノパパ、結婚するの?」
ヴィヴィオがぼくとなのはを交互に見てそう言った
「うん、そうだよ。ヴィヴィオはユーノくんが本当のパパになるの、いや?」
なのはがそう言ったら、ヴィヴィオはじっとぼくの顔を見て
「ううん、うれしい!」
にっこりと笑ってそう言ってくれた
「ありがとう、ヴィヴィオ」
あっと、二人じゃなくて三人だったね




仕事を始める前に彼女には言っておいたほうがいいか
「あのさ、アルフ。じつは・・・」
「おー、やっとか。また、えらいなのはを待たせたんじゃないか?」
結婚となればいろいろやることがあるわけで、無限書庫に迷惑をかけることがあるかもしれない
そこで、とりあえず助手をしてもらっているアルフには伝えておこうと思ったわけだけど
このあととんでもないことに・・・
昼前あたりからアルフの姿が見えなくなったと思ったら、昼過ぎからぼく宛に通信がひっきりなしに入ってきた
フェイトからに始まり、クロノ、はやてにその後も次々と
おかげで今日の午後はロクに仕事にならなかったほどだ
おそるべし、アルフ連絡網・・・
通信の応対であまりにも疲れたので、早めに帰ることにした




帰ったら、なのはがぐったりとしていて
・・・まさか?
「あ、お帰りユーノくん。あのね、今日・・・」
ああ、やっぱり
なのはのほうもフェイトに始まり、だったようで
「ひどいんだよフェイトちゃんたら。緊急だって言うから訓練抜けて通信に出たのに、ぜんぜん終わってくれなかったんだよ? やっと終わったと思ったら次々と通信入ってくるし、もう午後は訓練にならなかったよ。だからみんなに謝って、早めにあがってきちゃった」
玄関で音がする
ヴィヴィオが帰ってきたようだ
つまりぼくらは学校が終わるより早く帰ってきてたのか
「ただいまー! あれ? なのはママもユーノパパもいる?」
「ヴィヴィオおかえり。うん、ちょっとね」
「ふーん? あ、そうだ。あのね騎士グラシアから”ご両親に渡して”って」
と言ってヴィヴィオがバッグから取り出したのは、使いきりのメモリーデバイス
なんだろうと思って再生したら、モニターに現れたのは
「お久しぶりですなのはさん、スクライア先生。カリム・グラシアです」
騎士カリム本人だった
いったいどうしたんだろう?
「さきほどクロノ提督からお二方のご婚約の連絡をいただきまして、まずはおめでとうございます。つきましては、お式を挙げられる際にはぜひ当教会をご利用いただければと思いまして、取り急ぎご連絡を差し上げた次第です」
クロノお前・・・ 
「いかがでしょう、せっかくですから大聖堂を使ってどーん! と。なのはさんによく似合うウエディングドレスも私のプロデュースで、ってちょ、ちょっとシャッハ! ダメって! あ~!・・・」
映像が途切れて・・・ あ、戻った
今度モニターに映っていたのは
「申し訳ありません、シャッハ・ヌエラです。騎士カリムが失礼いたしました」
シスター・シャッハだ
でもモニターから騎士カリムの声だけは聞こえている
― ダメ、シャッハ! 私が、私が言うの~!・・・ ―
「このたびはおめでとうございます。つきましては先ほど騎士カリムも申し上げましたが、当教会をご利用いただければと思います。その際はご連絡ください。では、失礼いたします」
― あーっ! 切っちゃダメ~!!・・・ ―
騎士カリムの断末魔(!?)を残して再生が終わった
えーと、これは営業? なのはも苦笑しているし
「まったく、どこまで連絡がいってるんだか。アルフ連絡網ってすごいな」
えっ? って顔をしてなのはがこっちを見た
「ごめんなのは。結婚で職場に迷惑かけちゃいけないと思って、今朝アルフにだけは言ったんだ・・・」
「ああ、アルフかー。そういえばクロノくんとエイミィさんのときもアルフからばれたんだったねぇ・・・」
そう言ってなのはが机に突っ伏してしまった
そういえばそうだった
なのは、ほんとごめん




さて
結婚するにあたってのやるべきことといえば、高町家への挨拶に行かなければならない
士郎さんと桃子さんにむかって”お嬢さんをぼくにください”と
・・・大丈夫かな、ぼく
武闘派だからなぁ、高町の家のひとは
いきなり士郎さんに殺されたりしないだろうか
よしんば無事でも、恭也さんが・・・
スクライアのほうは、父さんと母さんになのはを紹介してすぐに帰ってくればまあ平気だろう
一族が集まってきたらどえらいことになるかも知れないけど・・・
な、なんか憂鬱になってきたな
クロノもエイミィさんとの結婚のときに、こんな苦労をしたんだろうか
とにかくなのはと相談して、あれこれの日取りを決めなきゃな




あっというまに数ヶ月がたって、とうとう今日が結婚式
はぁ・・・ 終わってしまえばあっという間だったけど、長く感じたなぁ
高町家に挨拶に行ったときには、殺されはしなかったけど士郎さんと恭也さんに捕まってこれでもかっ! というほど飲まされたし
うちの親になのはを紹介したときは、結局逃げられずに一族挙げての大宴会になっちゃったし
母さんは「あなたみたいないいお嬢さんが来てくれるなんて。うちの息子のことをよろしくお願いしますね」って言ってなのはを離そうとしなかったし
知人達は暇をみつけて、無ければ作ってぼくとなのはに会いに来たし
まあ、こんなことも結婚にありがちな出来事なのかな
ところで結婚式はごく身内だけでこじんまりと、と考えていたらこれまたとんでもないことに
なのはと一緒に結婚式に呼ぶ招待状を出すための名簿を考えているときに、両家の家族は当然としてぼくとなのはが出会ってから以降のひとたちも”ごく身内”といえるよね? という話になった
そうして作った名簿には ― スクライア家・高町家・ハラオウン家・八神家・アリサ・すずか・ナカジマ家・ティアナ・エリオ・キャロ・etc ― と結構な人数になっていた
それで結局聖王教会にお願いすることにしたのだけど、式の打ち合わせのために教会に行ったら騎士カリムがいい感じに暴走して、シスター・シャッハにツッコミを受けていたりもした
とりあえず式を挙げた後にパーティーをするという形で落ち着いたのだが、騎士カリムがなのはに”私がデザインしたウェディングドレスを着てもらう!”と言って譲らなかったので、そこだけはこっちが折れたのだけど
そのウェディングドレスを着ているはずのなのはは別室にいるので会いに行きたいんだけど、アリサ・すずか・フェイト・はやての仲良し組とヴィヴィオが”式が始まってからのお楽しみ”と言って会わせてくれない
そんなこんなで式の時間になった




祭壇前にはぼくと、騎士カリムが新婦の入場を待っていた
あれ? 騎士カリムがやるの?
聖職者って普通は神父さまじゃなかったっけ
などと考えていたら、なのはが士郎さんにエスコートされて式場に入場してきた
ゆっくりとバージンロードを祭壇に向かって進んでくる
そのなのはの姿を見て・・・ 息を呑んだ
なのはって、こんなに、綺麗だったっけ?
士郎さんからなのはを託されたときも、その姿に見とれていた
「なのは・・・ その、綺麗だね」
思わずそう言ったら、なのはが
「やだ、ユーノくんたら。恥ずかしいよ」
と微笑んだ




式が始まり、滞りなく進んでいく
そして宣誓を行う段になった
騎士カリムが尋ねてくる
「汝高町なのはは、この男ユーノ・スクライアを夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
なのはが答える
「はい、誓います」
「汝ユーノ・スクライアは、この女高町なのはを妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
ぼくも、こう答えた
「はい、誓います」
「それでは、誓いのくちづけを」
なのはと向き合って、ベールを上げ・・・ って、騎士カリム? なんですかその”はやくやっちゃえ!”ってな顔は
「なのは」
「うん」
ゆっくりと、ぼくとなのはの唇が重なっていく
唇からなのはの温かさが伝わってきて、体中に広がっていった




式の後のパーティーを、式場だった聖堂の隣にある庭園で行ったのだが
大変だった
士郎さんが男泣きに泣いた
まあ、新婦の父親が泣くのは結婚式の風物詩なんだろうけど
それとフェイトとヴィータにあやうく襲われそうになったりもした
二人とも顔は笑っていたが、微妙に殺気を漂わせてデバイスを起動させようと・・・
アリサとシグナムが止めてくれて助かったけど、危なかった
「二人とも、本当になのはのことを大事に想っていたんだね」
と言ったら、フェイトもヴィータも顔を真っ赤にしてうつむいて黙ってしまった
わかりやすいなぁ
ほかのみんなも、それなりに大騒ぎして
とどめはリインとアギトがマジバトルをやりかけたこと
これもはやてとシグナムが止めなかったらどうなっていたやら
ほかにもいろいろあったんだけど、ね
とりあえず一人のけが人も出さないまま、無事にパーティーも終わった
こんなことを言わなきゃならないパーティーってどんなだ・・・




家に帰ってきてリビングのソファーに座ったとたんに、疲れがどっと押し寄せてきた
ヴィヴィオを部屋に連れて行っていたなのはがリビングに戻ってきて
「ヴィヴィオ寝ちゃったよ。今日は久しぶりに会うひとがいっぱいいて、すごくはしゃいでたから疲れちゃったんだね」
「そっか。なのはもお疲れ様」
なのはも疲れた様子でぼくの隣に座った
その肩をそっと抱き寄せる
なのはも、ぼくの肩に頭を預けて
「ユーノくん。やっと、一緒になれたんだね」
「うん。ごめんね、長い間待たせちゃって」
なのはがぼくのほうを向いて目を閉じた
ぼくもなのはに顔を近づけて

これが最初でも、まして最後でもないだろう

でも、このくちづけには

いっぱいの心を込めて

なのはに贈る

世界一のくちづけを




---------------------------------------------------------------------


「もう、ゴールしてもいいよね?」(爆
ってな感じで書き上げました
リアルでは私に春など来やがりゃしないので、せめてSSくらいはとこんな話にしましたが余計にむなしくなってきたような・・・

淫獣とくっつけんな! とか言われる方もいらっしゃるでしょう
でも以前も書きましたが、私の中では
なの×ユーラブラブなのです

騎士カリムの言った宣誓は、Wikipediaで調べた宣誓文をコピペして使わせていただきました


つぎは誰と誰をくっつけようか(え?

あ、今ちょうど局ラジやってるのか
でも、ラジオとゆーものをとんと聞かない私には縁が無い・・・


それでわでわ

Snow Rain ― 雲のたどり着く場所 ―

「ヴィータ、そっちのほうは終わったのか?」
「ああ手続きも全部な。よかったよ間に合って」
冬のある日、あたし達ヴォルケンリッターの面々はクラナガンにある公園に来ていた
風は無いが寒く、雲が低く垂れ込め薄暗い
そのせいか人影はまったく無かった
なぜこんな天気のときにこんなところにいるのか
それは・・・


はやてが逝った
闇の書に蝕まれた体は決して強くなく、長くは無いと言われてたらしい
でもそれをあたし達に言うことは一度も無かった
苦しくても誰にも言わずに一人で抱え込んで・・・ 逝ってしまった
はやてが逝ったときリインも消えた
はやてからの魔力の供給が無くなったからだと思う
じゃあなんであたし達はまだ消えずにいられるのか
それはあたし達が普通の人間になっていってるから
そう思っていた
それでも
あたし達だけの魔力には限界があって
そう
あたし達に残された時間も
また
少なかったんだ


それに気づいたとき、やるべきことはたくさんあった
みんなにあたし達がいなくなることも伝えた
管理局の退職もそうだ
いつ消えてしまうかわからなかったから、急いでやった
あたし達の資産は知ってるやつに分けた
そんなことをしていたら、あっという間に数日が過ぎた
そして
なんとなくわかってしまった
今日が最後だって
だから
ここに来たんだ


そのとき、向こうから人影が近づいてきた
息を切らせながら走ってきたのは
「やっぱりここにいた。 ・・・誰にも言わずに行っちゃうつもりだったの?」
「みずくさいよ、みんな・・・」
「おまえら・・・」
なのは、フェイトも
今日、消えてしまうことどころか場所も言ってないのに、なんでここにいるのがわかったんだ?
「なんでわかったんだって顔してる。あのね、朝からヴォルケンリッターのだれも見かけなかったから、もしかしてと思って。場所は・・・」
なのはが周りを見渡しながら何かを思い出すような表情で言った
「ここは似ているもんね。リインフォースさんが旅立ったときの、あの場所に」
ハッとして思わず周りを見た
なんとなくここを選んだつもりだったけど
そうか、あの時のあの場所に・・・
「そっか。んで、何しに来たんだ?」
なのはがなんとも言いにくそうに
「見送っちゃ、駄目かな?」
そんなことを言った
はあ・・・ そーゆーのがいやだったから誰にも言わなかったのに
「まあ来てしまったんだ。せっかくだ、見送ってくれ」
シグナムが吹っ切ったように言う
ん? フェイトから目をそむけてる?
よーく見ると、目になにか?
「シグナム、泣いてんのか?」
「ばっ!? 馬鹿な! そんなこと、テスタロッサと会えなくなるのが寂し・・・ って、なにを言わせる!?」
あーあ、言っちまった
フェイトまで顔を真っ赤にしてうつむいちゃってるよ
「もういっそのこと抱いちゃったら?」
「「「「「!?!?!」」」」」
シャマルがとんでもないことを言い、ほかの全員が絶句した
いったいなんつー冗談を・・・ 
えーと、シャマルさん? 目がマジですよ?
「ヴィータちゃんも。なのはちゃんに抱いてもらったら?」
んが!? あたしにも振るか!
「シャマル!? てめっ、なに言ってやがる! そこっ! やりたそーにすんな!!」
なのはが指をくわえてこっち見てる
そりゃもうやりたそーな目で
こいつは、ほんとにもう
でもシャマルはまじめな顔をして
「もう、会えないんだから・・・」


・・・結局、シグナムはフェイトを抱きしめてる
なにか囁きあってるようで、ときおり二人の頭が動く
頷いたり横に振ったり、微笑んだり
そのままキスでもしそうな勢いだ
で、あたしはといえば
なのはの胸のなかに抱かれている
抱きしめられながら頭を優しく撫でられている
顔が胸に埋もれているのでちょっと苦しいけど、柔らかくて気持ちよかった
「ね、ヴィータちゃん?」
「ん?」
「いやじゃない?」
「ん、気持ちいいよ。それにいい匂いがする・・・ これが、お母さんの匂いなのかな・・・」
「そう、よかった・・・」


それから少しして
体から小さな光があらわれては空に上っていく
どうやら時間みたいだ
名残惜しいけどなのはから離れた
だんだんと光が大きく、多くなっていく
そのとき
「ヴィータちゃん!」
なのはが叫んでこう言った
「また会おうね」
また会おう、それはきっと・・・
だからこそ、願う
だからこそ、こう答えた
「・・・うん、そーだな」
光が大きく・・・ 
体が消えて・・・
見えるものすべてが光に包まれて・・・
「はやて いまいくよ」




光が消えたとき、みんなの姿も消えていた
「いっちゃったね、みんな」
「うん。会えたかな? はやてに」
「会えたよ、きっと・・・ あ」
雪が降ってきていた
上っていった光が地に戻るかのように
すべてを白く染めあげるように




― はーやてっ!

   お 来たなヴィータ みんなも一緒か? って うわぁ!?

 わあ!? ヴィータちゃん!

 こらヴィータ まったくおまえは・・・

 大丈夫? はやてちゃん

 あはは へーきや

 はやて! はやて!! はやてっ!!!

 どないしたん? 泣き虫さんやな ヴィータは

 はやて もうどこにも行かないよな? 一緒にいられるよな!?

 うん もうどこにも行かへん これからはずっと一緒や

 ずっと ずーっと一緒や・・・・・・ ―





------------------------------------------------------------------

テーマは「ヴォルケンリッターの魂はどこに還るのか」です

わたしは、きっとはやての元に還ると信じています

わたしに絵心があれば、最後のシーンをイラストにするのに!

それでわでわ

Family ― NOVE ―

「ノーヴェ訓練生、直ちに教官室まで。繰り返します、ノーヴェ訓練生・・・」
スピーカーから館内放送が流れた
その途端
「ノーヴェ、何やったんスか?」
「またなんか呼び出し喰らうようなことしたの?」
「ノーヴェ。あまり姉を心配させるな」
「・・・」
「なっ! なんだよ、みんなして。オットー!そんな目で見んな!!」
みんなからのなんともいえない視線を背中に感じながら、教官室に向かう


ここは時空管理局の地上訓練施設
あたし達ナンバーズの7を除く5から12は事件後収監されていたが、捜査に協力的だったこともあり更生プログラムを受け管理局に入局することを条件にして、刑期を大幅に短縮された
そして刑期を終えた後にこの訓練施設に入所した
あたし達は戦闘機人なために、ほかの訓練生とは違うカリキュラムの訓練を受けていた
そりゃそうだ
あたし達は魔力ではなくインヒューレント・スキルを使ってるんだから、同じ訓練は受けられないだろう
と思ってたが、教えられてびっくりした
あたし達、戦闘機人にも魔法が使えるんだって
もともと人造魔道師素体を使っているから魔法を使える素地はあるんだって
そういえばハチマキ・・・ あーっと、スバル・ナカジマも魔法を使ってたっけと思い出して納得した
などと考え事をしているうちに教官室に到着


「入ります。ノーヴェ訓練生、参りまし・・・ た?」
と、思わず固まってしまった
教官の隣にとても見覚えのある人物がいたからだ
「入れ。すまんな、急に呼び出したりして。こちらの・・・」
「久しぶりね、ノーヴェ」
「あっえっ お、お久しぶりです。ギンガ・ナカジマ教官」
そう、わたし達の更生プログラムの教官だったギンガ・ナカジマ教官がそこにいたんだ
でもナカジマ教官は笑いながら
「やだ、ノーヴェったら。私はもう教官じゃないよ? 教官じゃなくて、ギンガでいいから」
「は、はい、すみません。ギンガ、さん」
そう言われても、やっぱりちょっと・・・ ねえ
タイプゼロ・ファーストなんて面と向かって言っちゃったこともあるし、気まずいなぁ
「あー、いいか? でだな、ナカジマ陸曹がノーヴェ訓練生に話があるそうだ」
「話・・・ ですか? あたしに?」
ギンガさんが頷きながら教官のほうを見て
「ちょっとノーヴェをお借りします。ノーヴェ、こっちへ」
そして、ギンガさんに促されて教官室の隣の部屋に連れて行かれた
「さ、入って」


部屋に入って、また固まってしまった
「お、来たな。すまねえな、呼び出しちまって」
部屋にあるソファーには、ゲンヤ・ナカジマ三佐とハチマキ・・・ じゃなくって、スバル・ナカジマ陸士長が座っていたのだ
ナカジマ家揃い踏みである
促されてテーブルを挟んでナカジマ三佐の前に座ったのだが、なにか様子が変だ
みんな真剣な顔をしているのだが、なにか笑ってるような?
「話ってのはな、とりあえずこれを見てくれ」
といって渡されたのは薄いファイル
開いてみると・・・ これ、あたし?
数枚の紙に写真や身体情報、それとよくわからないグラフが書いてある
「見てのとおり、それはお前さんのデータだ。そのグラフはジーンマップでな」
ジーンマップってなんだろう? ってのが顔に出たらしい
「ああっと、ジーンマップってのは遺伝子情報をグラフにしたもんでな、それでお前さんの元になった人物がわかった」
「えっ・・・」
あたしの元になった人? いったいどんな人なんだろうと考えたことはあったけど・・・
「その人物の名前はクイント・ナカジマ」
えっ、クイント・ナカジマ? ナカジマってもしかして
「俺の女房で、ギンガとスバルの元にもなった、わかりやすく言うと母親だ。そのクイントがお前さんの元になったんだ」
「それって・・・ えっ えええぇ~!?」
思わず隣に座っているギンガさんを見て、すぐにハチマキ・・・ あーっもう! スバルさんを見る
二人ともすごく優しい笑みを浮かべていて
「で、だ。こっからが本題なんだが・・・ お前さん、うちの子になる気はねえか?」
・・・ 思考が止まった
うちの子?
子って?
子供ってこと?
なんかもうわけわかんなくなって
「で、でもあたし戦闘機人だし」
「ノーヴェ、それはあたしもだよ? ギン姉もそう」
「あ、でも、でも・・・」
なんだろう
こんな感覚は初めてでうまく表せない
そのとき肩に感じた暖かい感触
そっちに顔を向けるとギンガさんが肩に手を乗せていて
「ノーヴェ。うちの子になるのいや? 私達の妹になるのいや?」
って言ってきて
あたしは呆然としながら答えて
「あ、いや・・・ じゃ、ない」
と、その途端
「わふー! やったぁー! よろしくね、ノーヴェ」
と、突然スバルさんがはしゃいで
ギンガさんはあたしの手をとってぶんぶんと振りながら
「やった! やった!」
と言ってはしゃいでる
知らなかった
ギンガさんってこんな人だったんだ
なんか意外
「よっしゃ! 決まりだ。お前は今日からノーヴェ・ナカジマだ。よろしくな」
あたしがノーヴェ・ナカジマ
思いもよらなかった話
胸の中にさっきも感じたなにかわからない感覚が広がっていく
「んじゃギンガ、あれ出してやってくれ」
「うん。ノーヴェ、これ」
と言ってギンガさんがポケットから取り出し手渡してくれた物
それは縦長の六角形をした真っ赤な宝石
「これは?」
「ちょっと早いんだけど、ノーヴェが家族になったお祝いってことで。あなたのデバイス、ソニックキャリバーよ」
「あたしの・・・ デバイス?」
― Yes buddy ―
返事をしてくれた
あたしのデバイス、ソニックキャリバー
「じゃあ、せっかくだから装着してみて」
とギンガさんに言われたがどうやるの?
「あっそうか、やったことないよね。それじゃ立ってデバイスを手にとって”セットアップ”って言って」
「はい。えと・・・ セーットアーップ!」
ソニックキャリバーから紅い光があふれ出し、あたしを包み込んでいく
次の瞬間、見たこともない服を着たあたしが立っていた
白地に紅いラインがはいった服
青い宝石がアクセントで付いている
「それがノーヴェのバリアジャケットだよ。デザインは勝手にあたしとおそろいにしちゃった。色だけ変えたけどね」
と言ったスバルさんは、いつのまにかバリアジャケットを着ている
たしかにそっくりだ
違いと言えば色と
「装備はガンナックルとジェットエッジを参考にしてあるから、いきなり使っても大丈夫なはずだよ。エアライナーっていうんだっけ? あれの制御もソニックキャリバーがやってくれるからむしろ少し楽になるかも」
たしかに前に使ってた装備と似たものが手足に付いている
「マッハキャリバーとブリッツキャリバーにも兄弟が出来たね。これでキャリバーズも三人だ」
― I think so ―

突然あたしの目から涙が溢れて頬を濡らしていく

「あ、あたし、あたし・・・」

そうか

「ノーヴェ? どうしたの、大丈夫?」

さっきから感じていたなにかわからなかった感覚

「あやや、バリアジャケットのデザイン勝手しちゃっていやだった?」

それがなんなのか

「お、お、どうした。腹でもいてぇのか?」

いまわかった

「ううん、あたしは・・・」

それは

幸せ

あたしはいま、幸せを感じてるんだ

「あ、ありがとう。お父さん、ギンガ姉さん、スバル姉さん・・・」

涙は止まらなかった

そうだ

泣いたのも初めてだ

あたしはいま、嬉しくて泣いているんだ

そのとき、左右からあたしを包み込むような温もりが

ギンガ姉さんとスバル姉さんに抱きしめられてその温もりを感じながら、あたしはあの時の言葉を思い出していた



― 戦うための兵器だってさ・・・ 笑うことも優しく生きることもできるわよ 

  戦闘機人に生まれたけど 

  誰よりも人間らしく 

  バカみたいに優しく 

  一生懸命生きてる子を私は知ってる・・・ ―





---------------------------------------------------------------------

脳内妄想大爆発!
最終回のエンドロール中、ノーヴェを見るゲンヤの視線が優しげなものに見えたというだけで、こんなSSを書いてしまいました

ちなみに、元になった人だのデバイスだのの設定は全てでたらめです
そのうち公式で設定が出てきたらどうしよう・・・

それでわでわ

ウソ予告です。ウソなんですってば!

ジェイル・スカリエッティ事件が解決し数年後
数箇所の別次元にある機動拘置所が、同時に何者かによって襲撃された
襲撃を受けた機動拘置所は短時間で完全に崩壊
生存者はただの一人もいなかった
そして収監されていたジェイル・スカリエッティ、およびナンバーズと呼ばれるウーノ、トーレ、クアットロ、セッテの消息も不明
おそらく襲撃に巻き込まれて死亡したものと思われた


フェイト「スカリエッティが死んだ? ばかな、ありえない。むしろ・・・」

しかし、それを信じられない者達もいた
彼らは行動を起こした


カリム「まるで、あの時の繰り返しのよう・・・」

最悪の事態に備えるため

クロノ「やはり作るしかないのか。またあの部隊を」

選抜され、召集される人員
それは過去の事件にかかわりある者達


ティアナ「また、ここに来ることになるなんて、ね」

エリオ「終わってなかったんですね、何も」

ディエチ「次は私達が止める番か」

それぞれの思いを胸に集う新たな場所

はやて「よう来たみんな。これがうちらの新しい本部、ⅩⅤ級時空航行艦 ロングアーチや」

懐かしきスターズ、ライトニング、そして新たな部隊

ウェンディ「ミラージュ分隊?」
ギンガ「そう。AMF環境下でも自在に動ける私達、戦闘機人で編成した部隊よ。たぶん、切り札になる」

動き出す事態
懐かしき遭遇


クアットロ「あらぁ、チンクちゃん。ずいぶん可愛らしいもの着てるじゃなーい? バリアジャケットってやつ?」
チンク「今ならまだ間に合う。投降してくれクアットロ姉」

黒幕の影
しかし


スカリエッティ「クックックッ、利用できると思っていたらしいよ? この私を」

かつては愛し合っていた姉妹達
しかし愛する姉妹にその刃は向けられ


トーレ「馬鹿者が! 私たちのような戦闘機人は、人間のように生きられないと何故分からない!?」
ノーヴェ「ううん、トーレ姉。あたしは教えてもらったんだ。戦うための兵器だって、笑うことも優しく生きることも出来るってことを」

戦い続ける姉妹達
それでも


セイン「捕まえたよ、ウーノ姉。もう、おとなしくしててくれるよね?」
ウーノ「セイン。そう・・・ 強くなったわね」

解決したかに見えた事態
しかしそれは、始まりでさえなく


スカリエッティ「高町なのは! やはり気づいていないのか? お前の持っている、その、デバイスの事を!」

溢れ出る光
輝く色は桜色ではなく


なのは「ああっ! 体が焼ける・・・ 熱いっ、ああっ!!」

インテリジェントデバイスと呼ばれるレイジングハート
その、秘められた謎がすべて明かされたとき


レイジングハート ― Loss of control. It runs recklessly.―

黒く輝く、最強最悪の悪魔が生まれる

なのは「そうか、そうだったんだ。うん・・・ 悪魔で、いいよ・・・」

荒れ狂う魔力の渦
それは世界を食い尽くすため


ルーテシア「世界が、消えていっている? 空も海も大地も・・・」

スカリエッティ「私はただ、母が・・・ 欲しかった・・・・・・ だが手に入らないのならば、いっそ!」

全てが消えていく中、残された希望が

ディード「あの魔力の渦の中じゃ魔法は使えない。なら・・・ 行けるのは私達だけ!」
ウーノ「私のISならばあの中とも交信が可能です。指揮は引き受けます、行ってください、ギンガ姉さん」
ギンガ「ありがとう、ウーノさん。機動六課ミラージュ分隊総員! ただいまよりあの渦の中に入る。目的はなのはさんの救出。そして・・・ 全員で生きて帰ること! 突入!!」
スバル「なのはさん、いま行きます!」

魔法少女リリカルなのは 劇場版
― それは小さな願いなの ―


なのは「わたしの、願いは・・・」

新暦710年公開予定!!
こうご期待!!



-----------------------------------------------------------------


じょーだんです!! 冗談ですってば!!
いやもうね? ついこーいうのも書きたくなっちゃうんですよ

えー、見かたの補足を
名前のあるとこはそれぞれのキャラの声で
名前の無いとこはナレーションを聞いてる感じで
ノリは「ラジオで映画の予告を聞いてるように」ですね

それでわでわ

きみが食べたいと言ったから ― 今日はカレー曜日 ―

「ねえ、なのはママ。”かれえ”ってなーに?」

ある日の就業後、わたしとヴィヴィオ、フェイトちゃんで晩御飯を食べていました
そのとき、いきなりヴィヴィオがこんなことを言ってきたのです
「かれえ? かれえって・・・ もしかしてカレーのこと?」
「うーん、そんな言いかただったかもしんない」
ヴィヴィオもなんとなく自信無さ気に言ってます
「どうしたの? いきなりカレーなんて」
フェイトちゃんも不思議そうに問い返してます
それもそうです
なぜなら、ミッドチルダにはカレーという料理は無いはずなのです
シチューやポトフのような煮込み料理はあるのですが、スパイスを大量に使うものはありません(少なくともわたしは知りません)
カレーという単語そのものが無いんです
だから、ヴィヴィオがカレーという言葉を知っているわけが無いのですが、そんなヴィヴィオがカレーと言ったのですからびっくりです
「あのね、こないだ・・・」
ヴィヴィオが言うには・・・



ある日のお昼のこと
わたしとフェイトちゃんはなるべくヴィヴィオと一緒に食事をするようにしていますが、その日はたまたま二人とも仕事で外に出ていて機動六課隊舎内にいなかったため、ヴィータちゃんが一緒にお昼ごはんを食べてくれたそうです
お昼のメニューはパスタだったそうなのですが、食べながらヴィータちゃんが
「ヴィヴィオ、カレーって知ってるか?」
と聞いてきたのだそうです
「かれえ? ううん、しらない」
そしたらヴィータちゃんが嬉しそうにお姉さんみたいに(もう、ヴィータちゃんったら。かわいい^^)教えてくれたそうです
「カレーってな、肉とかいっぱい入れて煮込んだ料理ですっげー辛いんだけど、あったかいごはんにかけてな? その上から生卵とかもかけるんだよ。そしたら辛いのもおさまってギガうめぇんだ」
ヴィヴィオにはよくわからなかったが、とってもおいしそうだということだけは伝わってきた
「ほかでも食ったけど、やっぱはやてのが一番だな。あ、でもなのはんちの翠屋のなら好きだな」
「なのは? なのはママ?」
「おう、なのはの実家は喫茶店やってんだ。そこのカレーも結構うまくってな、昼時なんか遠くからも食べに来て行列ができるんだぜ」
「ふーん?」
「でな・・・」
やっぱりよくわかってないヴィヴィオを置き去りにして、ヴィータちゃんの話は止まらなかったそうで



「・・・なの」
「なるほど、ヴィータちゃんからか」
ヴィータちゃんがうちに来たときは苺のスイーツばかり食べてた記憶があるけど、カレーも食べてたんだ
その姿を想像すると、なんだかとっても微笑ましい
かあいい~~、お持ち帰りしたい
「・・・ママ、なのはママ?」
「どうしたのなのは? ニヤニヤして」
気が付くと、ヴィヴィオとフェイトちゃんがわたしの顔を怪訝そうに覗きこんでいた
「ふえっ!? な、なんでもないよ!」
ちょっと咳払いなんかして、何事も無かったようにごまかす
「こほん・・・ それでカレー、と」
「うん」
「そうかー。でもね、ここにはカレーって無いんだよ」
「ない?」
「うん。ミッドチルダだとそもそもカレーって料理が無いし、材料を揃えるのも難しいかな」
「・・・」
ヴィヴィオが目で訴えてくる ”食べたい”と
うう、なんだか妙に罪悪感が沸いてくる
「うーん、それじゃなんとか作ってみようか」
「うん!」
わあ、すごい笑顔だ
もし、これで作れなかったらどうしよう
などと考えていても仕方が無いので、行動しましょう
「まず材料を探そうかな。フェイトちゃんも手伝ってね」
「うん。もちろんだよ」



というわけで、ヴィヴィオの笑顔のためにカレーを作る材料を求めて
魔法少女リリカルなのはStrikerS
始まります



でも、今日はもう夜だから明日からね



「なのはちゃん、聞いたで。カレー作るのに材料やら探しとるんやって?」
材料を探し始めて数日後、はやてちゃんが「部隊長室に来て」というので訪ねました
「あはは、はやてちゃんとこまで話が届いてるんだ。そうなんだよ、ヴィヴィオが食べたいって言うからね。でも、ぜんぜん見つからなくって、これほど何も無いなんてびっくりだよ」
そうなんです
肉や野菜などはけっこう使えるものがあるのですが、肝心のスパイスやお米などがまったく見つからないんです
探し始めてたいして時間はたっていないのに、もうあきらめムードでした
フェイトちゃんにいたっては、はたから見ていても辛くなるほど暗い雰囲気になっていて・・・
「そおかぁー、そら大変やな。ほんなら、そんななのはちゃんにプレゼントや」
と言ってデスクの脇から取り出した大きな紙袋
「なか見てみ」
と言われて袋を開けてみれば、白い粒がいっぱい・・・ これって、もしかして
「お米!?」
「せや」
はやてちゃんがにんまりと笑っている
「もしかしてと思ってな、ナカジマ三佐に聞いてみたんや。あの人のご先祖さんは日本から来たっちゅう話やさかいな。そしたらどんぴしゃ。ミッドチルダでお米を作ってる人がおるって教えてもろうたんよ。でも、作っとるのはその人ただ一人らしゅうて取れる量も限りがある。でもなのはちゃんのこと話したら、ナカジマ三佐がその人に無理言って分けてもろうてきてくれたんや」
話を聞いて、思わずお米を見つめる
お米にはお百姓さんの八十八の手間がかかっているとよく言われるけど、これは本当に・・・
「ありがとう、はやてちゃん。ナカジマ三佐も、そのお米を作っている人も・・・」
あ、やば
なんだか、涙が出てきた
「あーもう、なんで湿っぽくなんねん。ええから、持ってき」
「うん、もらってくね。はやてちゃん、本当にありがとう。カレー出来たらご馳走するね」
「うん、楽しみにしとるさかいな」



「さて、と。後の問題は・・・」
スパイス
あ、頭が痛くなってきた
なんでかって?
無いんです
これが無いんです
ほんっとーに無いんです
もう困り果ててしまって、どうしたものかと思いつつボーっとしたままデスクワークをしていたら
「ほれ」
いきなり、目の前に結構大きな袋を突きつけられたのですが
「え? なに?」
見てみれば、突きつけているのはヴィータちゃん
「昨日休みだったからな、ちょっと出かけてきた。そのみやげだ」
その袋を受け取り、口を開いたとき漂ってきた刺激的な香り
それは・・・
「ヴィータちゃん、これって・・・」
間違えようの無いこの香り
これは・・・ スパイス
それも、子供の頃から家に漂っていた懐かしい香り
「これって翠屋の・・・」
「だから、昨日の休みに翠屋に行って桃子さんからカレーのスパイスもらってきた」
ヴィータちゃんがなんとも照れくさそうに言っている
「そもそもあたしがヴィヴィオにカレーの話したのが原因だからな。これぐらいはしなくちゃ・・・」
わざわざゲートを使って地球まで行ってくれたんだと思うともう我慢できず、皆まで言わさずにヴィータちゃんをおもいっきり抱きしめた
「お、おい!? なのは! なにやってんだよ! やめろって!」
胸の中で苦しそうにもがいているが離さない
「ヴィータちゃん! ヴィータちゃん!! ヴィータちゃん!!!」
「なのは、やめろ! みんな見てる! 無くなっちゃうから、威厳とかそういうのが無くなっちゃうから!!」
でも離さない、離したくない
「ヴィータちゃん、ありがとう。ほんとに・・・ ありがとう・・・・・・」
あ、だめだ
涙が止まらない
「あー、もう。しょーがねーな」
ヴィータちゃんがそう言いながら、優しく頭を撫でてくれている
それがとても心地よかった



さて
ついにカレーの材料が揃ったので、朝練が終わってから六課の厨房を借りて早速作り始めました
フェイトちゃんも
「材料探しでは役に立たなかったから、せめて料理では」
と言って一緒に作っています
隊長二人が揃って料理を作っている画がよほど珍しいのか、先ほどから入れ替わり立ち代り見物人が現れては消えていきます
まあ、翠屋ではまずスパイスを合わせたカレー粉をバターで炒めるので、隊舎中にその匂いが漂ってるせいかもしれませんが・・・
「なのは、材料切り揃ったよ」
「じゃあ、炒めて。あ、お肉からね」
というふうに二人で調理を進めてると、見物人がぼそぼそ言っているのが聞こえてきたりします

― うわ、エース・オブ・エースが料理をしてる
― こうしてると、普通の女の子にしか見えんな
― こういうのいいなー、付き合ってくれないかな
― 管理局の白い悪魔の料理 まさに悪魔の○△□

・・・ 最後の人、あとでじっくりお話しないとね
そんなこんなで下ごしらえした材料を鍋に合わせ、あとはアクを取りながら煮込むだけ
あ、忘れてた
蓋を開け
「愛情」
すぐ閉める
「? なのは、今のなに?」
フェイトちゃんが不思議そうな顔をしている
「これはね、カレーをおいしく作るおまじないだよ。フェイトちゃんもやる?」
「? うん」
「じゃあ開けるよー、はいっ!」
「あ、愛情」
すぐ閉める
「うん、これでわたしとフェイトちゃんの愛情が入ったから、もっとおいしくなるよ」
そう言ったら、フェイトちゃんは良くは分かってないようだけどニコッと笑った
さて、後は煮込むだけ



煮込み始めてから数時間たったので味見を
「ん、いい感じだね」
あとは夕食時にあわせてご飯を炊くだけなのですが・・・
さっきから、スバルが配膳のカウンターから身を乗り出してじーっとこっちを見ています
なんだかスバルが、すごい勢いで尻尾を振っているわんこに見えてきたんですが
「・・・ スバル、味見する?」
「はいっ!」
そのわんこが、あっというまに隣に来ました
カレーを少し小皿にとってスバルに渡したら、口に含んだその途端に
「!? なんですか、これ!? 辛い!」
とびっくりしています
「これが、地球のカレーっていう食べ物だよ。ミッドチルダにはないタイプの食べ物だからびっくりした?」
「はー、これがカレーですか。最近なのはさんたちを悩ませていたっていう」
思わず苦笑してしまった、スバルまでもが知っていたなんて
ずいぶんとみんなに迷惑とか心配をかけてたんだなぁ
「ほんとはごはんにかけて食べるものだからね。スバルがよければ夕食のときに出してあげるよ」
「はい! ぜひ!」
うわ、即答だ
ごはんはいっぱい炊いといたほうがいいかも、そんな予感がする



ご飯も炊いて夕食の時間になったので、ヴィヴィオを食堂に連れてきました
お待ちかねのカレーを前に置いてあげると
「うわー!」
と言って、早速一口
「んー、おいしいー!」
にっこりと笑って、どんどん口に運んでいます
ああ、この笑顔のために頑張ったんだなぁ
ヴィヴィオの笑顔を見て、フェイトちゃんもニコニコしています
あ、ヴィヴィオのカレーはお子様用にミルクを入れて少し伸ばして、上に生卵を乗せてあるんです
だから、それほどは辛くはないんですよ
食堂では
「この味も久しぶりやなー」
と言いながら、はやてちゃんとヴォルケンズもカレーを食べてます
フォワード陣も食べてみたいと言ったので出してあげました
エリオとキャロには、ヴィヴィオに出したお子様用を出したのですが
「こんなの初めて。でも、おいしい」
と言ってくれてます
ティアナは一口食べて絶句しています
あ、水を一気に飲んでる
ちょっときつかったかな?
そして、スバルはといえばすごい勢いで食べ
「おかわりー!」
・・・ 気に入ったようです
ごはんいっぱい炊いといてよかったようですね



食事も終わったので、わたしとフェイトちゃんでカレーを作るのに使った鍋や食器の片付けをしていました
鍋を棚にしまいながらフェイトちゃんが
「ヴィヴィオ、喜んでくれてたね」
わたしは食器を洗浄器からとりだしながら
「うん、よかったね」
そして二人で顔を見合わせ、思わず微笑みあっていました
さ、早く片付けて部屋に戻ろう
ヴィヴィオが待ってるからね



-----------------------------------------------------------------

最終回を見てから一気に書き上げてしまいました
でも
なんで、こんなSSに?
謎だ・・・

ヴィータちゃんの口調ですが同人サークルの流民 様(ttp://ryu-minbs.ciao.jp/)の影響をおもいっきり受けています
とらのあなで同人誌を見かけてからのファンなんです

9/24
Arcadia(http://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?bbs=toraha)に投稿しました

BAD END ― NANOHA Another ―

「アーハッハッハッ! どぅするのぉ? あなたの大事な大事なヴィヴィオちゃんを殺さなくっちゃ、ゆりかごは止まらないわよぅ!?」
「そんな、ヴィヴィオ…」
クアットロの嘲笑が響く
ゆりかごの聖王の玉座と呼ばれる場所
そこにヴィヴィオはいた
玉座に繋がれたまま魔力を吸い取られ続けて、ぐったりとしている
ゆりかごの軌道到達までもう時間は無い
なのはもここに来るまでの戦闘で満身創痍のありさまであり、決して余裕のある状態ではなかった
しかしなのはには撃つことなどできなかった… 
そのとき搾り出すようなか細い声が
「なのはママ…」
「ヴィヴィオ!? だいじょうぶだよ! いま、なのはママが助けるからね!!」
なのはには信じられなかった、あんな状態でまだ意識があるのだ
いったいどれほどの苦しみなのだろう
必ず助ける! たとえこの身が滅びようとも! しかし…
「…ころして」
…え? なに? ヴィヴィオ何を言って
「おねがい、殺して、なのはママ」
そう、はっきりとヴィヴィオが言った
「なに、言ってるの?… 冗談、だめだよ… そんなの、だめだよ…… 」
しかし、ヴィヴィオははっきりと首を振って
「もう、お時間ないんでしょ? いっぱいいっぱい死んじゃうんでしょ? もういいか…」
「クッ!? ちょっと黙りなさい、おチビちゃん!」
クアットロが手元のコンソールを操作した途端
「うぐっ!? うあああぁぁぁーーー!!」
「ヴィヴィオッ!? やめてっ! やめてえぇぇーー!!」
ヴィヴィオが苦しんでる、痛がってる、私が助けてあげなくちゃ、守ってあげなく…
「はやくっ! なのはママァーーッ!!」
!!

「…レイジングハート」
― Yes my master ―
「ブラスターモード、お願い」
― All'right Blaster mode Drive ignition ―
レイジングハートのコールとともに狂ったような勢いでカートリッジがロードされ、それに伴ってなのはの体が光に包まれていく
「ヴィヴィオ、助けてあげられなくてごめんね? 守ってあげられなくて、ごめんね? …いっぱい、いっぱい大好きだよ」
「ヴィヴィオも大好きだよ、なのはママ。レイジングハートも」
― …Thank you vivio ―
「A.C.S.展開、おやすみ、ヴィヴィオ…」
― A.C.S. open See a good dream ―

「突撃」
― Charge ―
突撃をかけたなのはの目に最後に映ったものは、ヴィヴィオの笑顔だった



ゆりかごは墜ちた
首謀者のジェイル・スカリエッティは死亡し、戦闘機人と人造魔道師も全員破壊・死亡し、または拘束された
管理局側の損害も少なくなかった
そして、実質的にゆりかごを撃墜したとされる高町なのは一等空尉は、意識不明の重体で発見された



「あなた、だぁれ?」
なのはが意識を回復したとの連絡を受け、病室に飛び込んできたフェイトやスバルに対してなのはがかけた言葉がこれだった
機動六課の面々は別室に通され、そこでなのはの状態について告げられた
「記憶・・・喪失? なのはが?」
フェイトが悪い冗談を聞いたかのような表情で聞き返す
しかしそれに対する医師の答えは簡潔だった
「はい
 記憶が10年ほど失われています
 よほどつらい思いをしたのか、現実を拒否する心のほうが強いのでしょう
 おそらく彼女にとって、いちばん幸せだった時代に戻ってしまったと考えられます」



いくらか後
喫茶店翠屋でかいがいしく働くなのはの姿があった
その姿を店の外から窓越しに見ている一人の少女

―あなたの心の中に、あたしはもういないのですね
 ともに戦った仲間達も、そして機動六課も…―


「さようなら、なのはさん
 こんどこそ、ほんとうに…」
スバルはその場に背を向け歩き出した
二度と振り返ることは無かった




これは8/30にブログに書いたものをどーしても気になったので、若干修正したものです
明日は最終話の放送ですしね、まあ、こんなのもありだろうと
ブラスターの設定も知らないときだったので、ずいぶんぼかして書いてますねぇ

・・・・・・いてっ! い、石を投げるのはやめて! いてっ! いてって!!

ちなみにラストは見てのとおりエリア88をパクッ・・・ ゲフンゲフン
えー、オマージュです
オマージュですってば

途中に入るべきクワットロのセリフ(断末魔?)が無いのは仕様です
だって、入れると繋がりが悪くなるんだもん

こんなの書いてますが、私はハッピーエンド至上主義者です
・・・ほんとですよ?

19 (Nineteen) ― N&F&H ―

「なあ、なんでやのん?」
はやてちゃんが真っ赤な顔を近づけて言う
目がとろんとして今ひとつ焦点が合ってないのが、なんとも危なっかしい
困ったなぁ・・・ と思いつつ付き合っているわたし、高町なのはです


場所は機動六課女子宿舎のはやてちゃんの部屋
時は午後10時は回っている
はやてちゃんが今日の夜、部隊長同士でミーティングをしたいと言ってたので仕事を片付けて、わたしとフェイトちゃんで部屋を訪ねたのですが
そうしたら何のことはない、幼馴染同士で飲み会をしようということだった
それがちょうど午後9時のこと
それでいまは、3人で飲み始めて1時間あまりがたったところ
え? 未成年なのにお酒を飲んでいいのかって?
日本ではそうですけど、ミッドチルダには飲酒の年齢制限って無いんですよ
それで、わたしは自分のペースで飲んでるのですが・・・
え? どれだけ飲むのかですか? うーん、それほどは飲まないですよ
まだ一本目を空けただけで、二本目は半分くらいありますから
フェイトちゃんはあまりお酒に強くないのか、グラスに3~4杯でもうふらふらしています
はやてちゃんは・・・ すごいです
グラスになみなみと注いでは、キューッと一気に飲み干すのを繰り返しています
もう一人で何本空けたんだろう
酒の肴というか話題はスバルやティアナ、エリオにキャロのことを中心にして機動六課の中のことになってました
はやてちゃんが六課女性陣全員の胸を揉んでいることを話題にするまでは・・・


「最近な? スバルのが大きゅうなってきてるんよ。こう、なんとも心地ええってゆうか」
はやてちゃんが手を微妙な動きをさせながら、そんなことを言っている
「はーやーてーちゃーん・・・」
「なーんもう、なのはちゃんほんな怖い顔してからー」
なんだろう
「やっぱ若いってええなー。それともあれか? ティアナと仲ええし二人でちちくりあっとるとか?」
けらけらと笑いながら言っているはやてちゃんが、テレビで見たことある大阪のオバチャンに見える・・・
「なのはも最近またおっきくなってるよ」
「へ? フェ、フェイトちゃん!?」
って、なに言ってるの!?
さっきまでふらふらしてたのに、急にシャキッとしている
心なしか目が輝いているような気がする
「おーなんや、意味深発言やなー。フェイトちゃんなんで知っとるん? 聞かせてーな」
喰い付いた
「あの感じだとカップ上がってるよね」
ちょっとまってフェイトちゃん。その手の動きはなに?
そんな考えが顔に出てたらしい
「夜、なのはが寝てるときにこんな感じで」
だからその手のうご・・・き? ま、まさか!
「フェイトちゃん・・・ まさか、わたしの胸を?」
「うん」
うかつだった
同じベッドで寝てるんだからやろうと思えばできちゃうか
「フェーイートーちゃーん・・・」
さすがにこれは一言いっておかなければ、この先なにされるか分かったものじゃな
「で、なのはちゃんは誰に揉んでもろたん?」
いいぃーー!?
「はやてちゃん!? なに言ってるの!」
「や、胸を大きゅうするには揉んでもらうのが一番やって言うやんか? せやから」
「揉んでもらってなんていません! もう、二人とも少し頭冷やし」
「なんやー、ユーノくんとやっとるんと違うんかー?」
「てぇーーー!?」
「そんなぁ。なのは、言ってくれたら私が揉むのに」
「ちょっ! まっ!」
まずい、二人とも絶好調だ
わたしの反応が追いつかなくなってきた
「いやー、ほんまそうや思とったんよ。こないだの休みの日、会うとったやろ?」
なんで!? なんで知ってるの!
「やだぁなのはぁ。ユーノじゃなくて私としよー?」
フェイトちゃんが抱きついてくる
すごい力で首に腕を絡めて、顔を近づけて・・・ 口にキスしようとしてくる
「フェイトちゃん!? だめっ! それはだめって!」
フェイトちゃんは目も閉じ、唇もすぼめてキスする気満々だ
「はやてちゃん、た、助けて」
とはやてちゃんに助けを求めたが、彼女は目を輝かせてこっちを見てる
そんな期待した目で見てないで!
「でもまあなんやな、なのはちゃん結婚するんやろ? ユーノくんと」
「ええぇーー!? ムグッ!」
とんでもないことを言われて力が抜けた、その途端
・・・フェイトちゃんにキスされてしまった・・・
「んんーっ、ぷあっ! は、はやてちゃん! いきなりなに言ってるの!?」
フェイトちゃんを引っぺがして言ったら
「うちだけやのうて、けっこうみんなそうや思てるで? 違うん?」
しれっとこんなことを言ってくるし
「や、だって、ユーノくんはとっても大事なお友達で、そりゃ一緒にお出かけしたりすることもあるけど・・・」
うつむき加減でごにょごにょ言ってたら、はやてちゃんが
「だーっ! もう! はっきりしい! 好きなんやろ!? ユーノくんのこと!」
って
「あう、えと・・・・・・ うん・・・」
ためらいがちに目を上げたら、はやてちゃんがグラスを煽っていた
「はぁー、ええなあ、なのはちゃんは相手がおって」
うん? なんか話の向きが変わった
ここで一番初めのはやてちゃんの言葉に戻る


「なあ、なんでやのん?」
「な、なんでってなにが?」
「うちも、もう19やのにぜんっぜん浮いた話がないんよ? たしかに今まで忙しくて相手を探す暇なんか無かったけんど、誰からも言い寄られたことが無いってのはどうよ? うち、そんなに女の魅力が無いんか?」
あー、これは言わないほうがいいよね
はやてちゃんに近づこうとした男の人は、みんなヴォルケンリッター達に追い散らされていたってこと・・・
「だ、大丈夫だよ。きっと今は星のめぐり合わせが悪いだけで、そのうちいい人が見つかるよ」
「そのうちっていつやー!? そんなんは彼氏がおるもんのセリフや! うちもはよういい人見つけたいわ!」
ヴォルケンズの気持ちも分かるけど、主がこんなに悩んでるって知ったらどうするんだろう?
ところで、やたら静かなフェイトちゃんはといえば
「すぅー、すぅー・・・」
わたしにキスして満足したのか(!?)いつのまにか眠ってしまっている
つまり
一人ではやてちゃんの愚痴の相手をしなければならないわけだ
なんだか泣きたくなってきた
とりあえず決めた
もう、この二人とはお酒を飲むのはやめよう、と
はやてちゃんの愚痴はとどまることなく続いている
今夜は長くなりそうだ・・・




わたしのなかでは「なのは&ユーノ ラブラブ」と決まっています
ミッドチルダでは飲酒の年齢制限はどうなんでしょう?
この世界は、たいていのことは自己責任で年齢制限ってのも無いような気がするんですけどね
だって、9~10歳でお仕事やってるくらいですから
でわまた

9/21
Arcadia(http://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?bbs=toraha)に投稿しました

頑張らなくちゃね ― Epilogue S&T ― 後編

地下エリア B-3E区画

B-3E区画はコンテナの爆発により大きなダメージを被っていた
崩落も進んでいるが、そこに一人の少女がうずくまり泣きじゃくっていた・・・
「おにいちゃーん、どこぉ? どこよぅ」
さんざんさ迷い歩いたのだろう、疲れきってしまい動けないようだ
彼女は、港に父の艦を見学に行くために兄といっしょに地下鉄を利用し、この事故に巻き込まれた
何がおきたのか、何が起こっているのかぜんぜんわからない
体も心も限界に近づいている彼女には、もう泣くことしかできなかった
「おにいちゃん、おにいちゃ・・・?」
なにか音が近づいている、爆発しているような音が
なんだろうと思って音のしたほうを見たとたん
「きゃ!?」
すさまじい爆発音とともに、そこの壁が吹き飛んだ
そして現れたのは、白い服を着た青い髪の女性が一人
その女性は、少女に向かって手を差し伸べこう言った
「あなた、お名前は?」
「あ・・・、カレン。カレン・ハラオウン」
少女がそう答えると、その女性はにっこりと笑って
「あたしはスバル・ナカジマ。お兄ちゃんに頼まれて迎えに来たよ」


ヘッドクォーター(HQ)―災害対策部隊指揮所―

HQは異様な空気に満ちていた
それは行方不明者を救助できた喜び半分、信じられないという空気が半分だった
なぜなら
「こちらHQ。スターズ03 スバル、聞こえる?」
「えっ、スターズって・・・ ってかその声、ティア!? なんでそんなとこにいんの?」
「それはこっちが聞きたいわよ。んなことよりあんた、いったいどうやってそこまで行ったの? こっちのモニターにはすんごい様子が映ってんだけど」
「? ああ、壁をぶち抜いてまっすぐに行った」
そう、モニターには少女のところまで「まっすぐ」進んでいった様子が映っていたからだ
こともなげに言ってのけたスバルだが、HQの面々は唖然としていた
まあ、ティアナは苦笑しただけだったが
「あんたらしいわね。マッハキャリバーもご苦労様」
― It is not great ―
「だよね、マッハキャリバー。んじゃあ、地上に戻るね」
と言って通信を切ろうとしたスバルに、ティアナがあわてて
「ちょっと待って。どうやって地上まで戻るつもり?」
と聞きただすと
「来た道を戻って」
とスバル
ティアナは頭痛を感じ、思わず頭を抑えつつ
「あのね、あんたが来たルートはもう使えないわよ」
「へ? なんで?」
やっぱ、分かってなかったか
まったく、もう・・・
「あんたが壊したところは、全部、完全に崩落したわ。もう通れないの」
「えー!? そんなぁー」
えー言うな! あんたのせいだろ! と思うが口には出さない
もういい大人なのだ、いちいち突っ込んだりはしない
「それとあんだけ壁をぶち抜いたんだったら、カートリッジ、残弾あるの?」
― It is remainder 1 magazine ―
「えー! そんなに使った!? ティアー、あと6発しかないって・・・」
なんだろう、頭痛が激しくなってきた気がする
「あー・・・ もう。じゃあこっちで地上までの最短ルートを指示するから」
「ありがと! ティア、大好き!」
ばっ!? ばっかやろ、こんなとこで何言ってんのよ!
周りの視線が集まるのを感じる・・・ ドウシヨウ
うん、決めた
無かったことにしよう
「えーあー・・・ そこから東のほうに移動して。壁抜くとこまで行ったら、そこでまた指示するから」


地下エリア

「わかった。カレン、 移動するよ」
カレンをおぶって東のほうを見る
電気が途切れているらしく、その先は真っ暗だ
「しっかりつかまっててね。行こうマッハキャリバー」
― Yes, it goes ―

そこからはほぼ順調に進んだ
もちろん、スバルがぶち抜いた壁は周囲もろとも跡形もなく崩落したのだが

「そこでストップ! 正面の壁を抜いて。そこがゴールよ」
「よーし、マッハキャリバー!」
― All right. Load cartridge ―
またまた壁を崩落させてたどり着いた場所
そこは直径5mはあるであろう、縦に伸びた空間だった
「なーに、ここ? 真っ暗だし」
「排気塔よ。地下エリアの排気をそこに集めて地上まで送るの。地上に立っている塔を見たこと無い?」
「あー、あれかぁ。んでここを?」
「上って」
スバルが思わず息を呑む音が聞こえた
「こ、ここを? ほぼ垂直、どころか壁はオーバーハングなんだけど」
「カートリッジも確か2発残ってるでしょ? いけるわよね、マッハキャリバー?」
― It is OK. Please leave ―
「ほら、マッハキャリバーは行けるって」
ちょっと煽ってみる
実際、ここしか地上へのルートは無いのだ
ならば、是が非でも行ってもらわねば
スバルは上を見上げ、どこまでも続いているような深い闇に気おされた
状況はいつも最悪、でも、それがあたりまえ
それは誰の言葉だったろう・・・
「よ、よし。行ったろうじゃないの。マッハキャリバー!」
― Wing road ―
ウイングロードが真上に伸びていく
「カレン、上に登るからね。絶対に手を離さないで」
バリアジャケットをつかむカレンの手に力がこもるのがわかる
「A.C.S.展開! 突撃!!」
― Ignition. A.C.S. open! Charge!!―
カートリッジがロードされ、ローラーが唸りをあげる
スバルは弾かれるようにウイングロードを駆け上がっていった


ヘッドクォーター(HQ)―災害対策部隊指揮所―

ここまでくればもう少しだ
気を抜きかけたティアナにとんでもない報告が
「ランスター執務官! 塔が、塔が崩壊します!」
!! ここまで来て、なんで!?
見ると、塔全体が小刻みに振動しているし煙も上がっている、崩壊が始まっているのだ
「スバル! 塔が崩れる、急いで!!」


排気塔内部

内部は振動による轟音に包まれ何も聞こえない
崩壊時の塵や煙が充満し視界も悪い
だが、スバルには見えていた
塔の上部が崩壊して、ガレキが固まって降ってくるのが
「回避は!?」
― Evasion is impossible ―
「くっ、じゃあこれしかないか・・・ マッハキャリバー、やるよ!」
― All right my master. Load cartridge ―
最後のカートリッジがロードされる
そして・・・
「IS! 振動破砕!!」
そうコールするのと同時に、スバルの瞳が金色に変わっていく
足元にはミッドチルダ式魔法陣、ベルカ式魔方陣に加えてインヒューレント・スキル発動時のテンプレートも展開していた
そしてリボルバーナックルに光が集まっていく
それはまるで・・・
ガレキが直前まで迫ってきたそのとき、スバルが吼えた
「一撃必倒! スターライトォ ブレイカァー――!!」
― Starlight breaker ―
前に振り出した右手から光が溢れ、視界の全てが光に包まれていった・・・


ヘッドクォーター(HQ)―災害対策部隊指揮所―

この場にいる全員が見守る中、崩れかけた塔の頂点から光の奔流が天を貫く勢いで伸びていった
「なに、あれ」
ティアナにも何がおきたかわからなかった
あれほどの魔力の放出が起こる魔法など、そうそうあるものではない
覚えがあるとすれば、それはなのはさんの・・・
「スターライトブレイカー? でもそんなわけは」
光の後を追うように、一筋の青い光が伸びていく
「ウイングロード?! スバル!!」
その青い光を駆け上がる小さな影を見つけたとき、HQに爆発したように歓声がおこった


現場上空

「カレン。もう大丈夫だよ」
そう言われて、今まで必死につむっていたまぶたを開いたカレンの瞳に飛び込んできたものは
風になびく青い髪
父のそれより小さく、でもとても大きな背中
夕焼けに紅く染まる空
そして
その空をどこまでも伸びていく、青く輝く道
「もうすぐ下りるからね。ごめんね、場所がどこだかわかんなくってさ・・・」
カレンにはスバルの言葉は聞こえていなかった
ただ、この光景を夢中で見つめていた
このとき、自分の力で誰かを助けられるようになりたいと
この人と一緒に、この空を駆け抜けたいと
いつの日か、と
そう願った
それは、今はまだ小さな願いで・・・
「あれ? そっか、そうだよね、疲れちゃったよね」
カレンは、いつのまにかスバルの背中で眠っていた


ヘッドクォーター(HQ)―災害対策部隊指揮所―

眠ってしまっているカレンとセリカを乗せた救急車が見えなくなるまで見送っていたスバルが、ポツリと言った
「ねえ、ティア。子供ってさ、無限の可能性があるんだよ」
「うん? どうしたの、急にそんなこと言って」
しかしスバルはティアナの声に気づいていないように続けた
「子供の前には、道が伸びてるの。いっぱいの道が。そんで、その子供達の進む道を守れるのは大人なんだよ」
ティアナは黙ってスバルの言葉を聴いていた
スバルはまるで自分自身に言い聞かせるように言葉を紡いでいった
「子供達の前の道が急に途切れたとき、それで苦しんでいるときは絶対に助けてあげなきゃって思うんだ」
そのときふっとティアナのほうを見たスバルの表情は、それまで見たことがないほどに穏やかで・・・
「あたしは大人だから。子供達の道を守るために頑張らなくちゃって思うんだ」
その表情に思わず惹かれた
でも、それを気づかれたくなくてまぜっかえした
「あんたが大人? なにいってんだか」
「あーん、ティアがからかうー!」
ポカポカと叩いてくるスバルをあしらいながら、空を見上げた

日の落ちた空には満天の星が広がっていて

「うん。そうね、頑張らなくちゃね」

きっとその星の数だけ道はあると

「だね」
「さてと報告書作ろうか」
「大変だねティア」
「なに言ってんの? あんたも書くの。当事者なんだから」
「うえー!? めんどくさーい」

そう願った




おしまーい
これぐらいの長さがわたしの限界、これ以上はいろいろと持たないです
ちなみにはっきりとは書いてないですが、スバティアの年齢は20代(できれば半ば)と仮定してます
これも書いてないですが、二人の髪型は
スバル :ロングに伸ばし、リボンで根元を結びよこポニに(なのはさんの普段の髪型)
ティアナ:髪を下ろし、先をリボンでまとめてる(フェイトさんの普段の髪型)
にしていると思ってください
自分的にそっちのほうがいいな、と
なかでだしてるハラオウン兄弟は、もちろんクロノとエイミィの子供です
名前はもちろんわたしの創作(元ネタはトヨタのセリカとカレン。兄弟車だしちょうどいいかなって)ですが、ほんとはなんて名前なんだろ? 知りたい
疲れたのでここまで
でわでわ


「・・・このひと、僕たちのこと書いてくれる気あるのかな?・・・」
「だ、だいじょうぶだよ、エリオくん。そのうち たぶん・・・ きっと・・・・・・」
「・・・・・・」
「か、書いてくれなかったら、フリードのフレアで黒こげにしちゃうんだから!」
「黒こげにしたら、いよいよ書いてくれないよ?・・・」
「うぐぅ!?」

9/16 一部修正

頑張らなくちゃね ― Epilogue S&T ― 前編

突然だった
クラナガンの地下をつないでいる地下鉄網
そこを走っていた貨物列車のコンテナが爆発した
その爆発に伴い近隣の駅や地下施設に被害が広がった
監理局地上部隊はその事故に即座に対応したが、慢性的な人手不足はいかんともし難かった
各部隊の展開当初は各部隊の現場指揮官しかおらず、そのために部隊の連携もとれないままにバラバラの対応しか執れていなかった
その状況に変化が訪れたのは、偶然にも近場に来ていた一人の執務官が協力を申し出てからだった
その偶然居合わせたため、全般の指揮を執る羽目になった執務官は・・・


ヘッドクォーター(HQ)―災害対策部隊指揮所―

「大半の区画の避難は終わりました。あとはB-3の各区画と隣接する数区画を残すのみです」
少しだけホッとした雰囲気をにじませたオペレーターがそう報告した
無理も無かった
先ほどまでは、避難が間に合わずに大勢の犠牲者を出すかもしれない瀬戸際だったのだから
ここまでは地上部隊の頑張りを褒めてもいい
しかし
「残った区画の避難・・・ううん、取り残された民間人の捜索は進んでないの?」
指揮を執っている執務官には、そのことが気になっていた
平日の昼過ぎに事故は起こったため、地下鉄の駅には人が少なかった
しかし、それでも利用者はいるわけで、見つかっていない民間人がいないとは断言できなかった
「捜索は続行していますが・・・ すでに崩落した場所も多くたどり着けない区画もあります。これ以上は・・・」
「そう、しかたないか・・・」
確かに、今の地上部隊の能力ではここまでが限界だろう
いや、限界以上に頑張っているといっていい
しかし・・・
― こんなとき、あの子ならどうするかな・・・ きっと、無理してでもいくんだろうな ―
そんなことを考えていた執務官の耳に、オペレーターの驚愕した声が聞こえてきた
「こちらHQ。なんだと!? 確かか! うん、うん・・・」
「どうしたの?」
その声に振り向いたオペレーターの顔が青ざめていた
「入れない区画に、民間人が取り残されている可能性があります! えっと・・・セリカ・ハラオウンという少年が地下鉄の駅で双子の妹とはぐれたと。ですが、避難した民間人の中に子供はいません!」
「そんな! でも・・・」
先ほどからも捜索は進んでおり、残すはB-3E区画だけとなっていたが・・・
現状を示しているモニターには、B-3Eは地下の崩落により完全に孤立している状況が写っていた
どうにもならない、どうにも・・・
執務官の心に絶望感が広がっていった
そのとき、先ほどのオペレーターの声が耳に入ってきた
「だから、現場にはもう入れない。たどり着けないんだ! あん? だから!」
もはやオペレーターの声は怒鳴り声と化している
「今度はなに?」
「あ、いえ。いまの通信を入れてきた者が、自分が行くからいそうな場所を教えろと言って聞かなくて。もう無理だって言ってるのに・・・ あっ」
オペレーターのインカムを、奪うようにして耳に当てた執務官の表情が変わった
「教えてあげて」
「えっ!?」
「場所を教えてあげて。きっとやってくれるから、あの子なら」
オペレーターはこのときの事を後に語っている
「あのときのティアナ・ランスター執務官は、不思議な表情をしていました。そう、まるで神の存在を信じてもいいとでもいうような」



とりあえずここまで
こんなに短いのに前後に分けんな!との声もおありでしょうが勘弁して・・・
後編は明日にでも(できんのか!?)

笑顔でいます 元気です ―VIVIO―

…最近、ちょっと通いつめている店がある

ずいぶん昔、聖王のゆりかご事件が解決していくらかたった後

クラナガンの郊外に一軒の喫茶店が開店した

店名は「翠屋」

第97管理外世界のお茶とケーキが楽しめる

マスターは、金髪のロングを黒いリボンでよこポニにした壮年の女性

めずらしい赤と緑のオッドアイが不思議な色を湛えている

いつでもやさしい笑顔を絶やさずにお客を迎えてくれる

そんな店だ

翠屋に行くのなら、ぜひ一度キャラメルミルクを飲んでみて欲しい

マスター曰く「お母さん直伝の味」だそうだ

そして、もしできることなら

抜けるような青空の日に行って、キャラメルミルクを飲んでみて欲しい

もしかしたら、マスターが昔話をしてくれるかもしれない

昔の自分のこと

そして

翼を得て

空に生き

空に帰った

お母さんの話を


…マスターがいつでもやさしい笑顔で迎えてくれる

翠屋はそんな店だ




魔法少女リリカルなのはStrikerSの、いつもSSとも言えないよーなのばかりですが、本人は楽しんでキーボードを打ってます
どうかご容赦ください^^;
しかし、オレはなのはさんに何か含むところでもあるんだろーか?
先々日のといい今回といいなのはさんの扱いって…

それさえもおそらくは平穏な日々 S&Tの休日

みなさまおはようございます、管理局機動六課スターズ分隊所属のティアナ・ランスターです
私はいま、女子課員宿舎にある自室の二段ベッドの下側で起きたところです

裸で

隣では、私の右手にからまって同僚のスバル・ナカジマが寝息をたててます

・・・裸で

・・・え?
・・・・・・まて
・・・・・・・・・ちょーっとまって、これはいったい??
おでこに指を当てて、よーく思い出してみる
そう、それは・・・


・・・「ティアただいまー、おみやげあるよー」
「おかえりスバル、はやかっ・・・ってなにその大荷物?」
今日はひさしぶりの休日で、私は買い物に、スバルは実家に帰っていた
で、買い物から帰ってきて部屋でくつろいでいたところにスバルが帰ってきたのだ
両手にでっかい紙袋を提げて
「これがギン姉おすすめのお菓子で、これが・・・」
スバルがうれしそうに紙袋から次々とおみやげを出しているのだが、必ず「ギン姉おすすめ」が付いているのがなんともはや
「はぁ・・・ギンガさんの姉バカっぷりもあいかわらずね。なんつーか、やっぱ姉妹だわ」
「んでこれがね・・・」
スバルの話の聞かなさもあいかわらずだ
「そしてこれがとっておき!」
といって取り出したビン、荒い紙製のラベルが貼ってありなんか見た目に高そうだけど
「これね?どっかの管理外世界のお酒らしくて、父さんが好きなやつなんだ。でもね、ギン姉が言うには父さんお酒飲みすぎだから飲めないように持ってっちゃってって、んだもんでもらってきた」
ビンにはなにか札がついてる。なになに・・・
―父さんの大事なもの。子供には毒だから飲まないように―
・・・ナカジマ三佐どんだけ・・・、お気の毒に
「さ、飲も飲も」
って、早速その高そうなお酒の封を切ってやがる、躊躇とかないんか?
「こんな日の高いうちから飲むの?」
と呆れて言ったら
「だぁって、お休み今日だけだよ?明日も朝練で早いんだし今から飲もーよぉー、ねーティアーー」
とか言いやがってるし
まぁ確かに、明朝に残さないようにしっかり飲むには今から飲んだほうがいいか
「しょーがないわね、いいわ。付き合うわよ」
との答えを聞く前に、すでに目の前にはグラスが・・・だから人の話を聞けよ、少しでいいから
「じゃあかんぱーい!」


・・・うん、ここまでははっきり覚えてる
じゃあどっからおかしくなったんだ?・・・


・・・甘かった
お酒はあの一本だけかと思ってたら
「まだお酒あるよー?ほらティアも飲んでよぅーもっとぉー」
まさか、紙袋ひとつが全部お酒だったとは
「わかった、わかったからくっつくなっての」
スバルがやたらとベタベタひっついてくる
酔ってるなぁ、いったいどんだけ飲んだんだと辺りを見るとお酒のビンが散乱している
大半がスバルが一人で飲んだものだ
私もそこそこ飲んでるが、これほどはとても
「しっかし、また飲んだわねぇ、平気なの?」
「んあ?」
・・・目が座っている、こんなスバルはじめて見た
「ティーアー……」
な、なによ?
「かわいい」
なにを口走ってやがる、あんたは!?
「ティアー、かわいい、すきぃ」
っちょ、ちょっとまて!
「こ、こら!くっつくな!ほっぺ舐めんな!まっ!・・・ンン~!?」
わ、私の、私のファーストキスがああぁぁ~!!
「ぷぁっ!離せ、こら!はーなーせ~!!」
なんつーバカ力!?これが戦闘機人の能力か!なんていってる場合じゃなくて!
「あっ!手を入れんな!そこはダメ!ダメって!だから脱がすなっての!!やーめーれ~~!!」
ヤバイ、ほんっとーにヤバイ
このままじゃ貞操の危機が、よりによって同姓となんて
・・・あれ?なんか頭がフワーっとしてきた
いまごろお酒が回ってきたのか?冗談!?いまここで気を無くしたら・・・
「スバル、お願いだからやめて?ね?」
「ティア、いい匂ーい、柔らかーい、いっぱいよくするからねー、ギン姉仕込みの・・・」
なに言ってんだよ!?だーかーら、人の話を聞ぃーけええぇぇーー!!


・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・そこから記憶が無い
そういえばなんか体が火照っているし、気だるげな心地よい疲労感もある・・・
あらためて右を見る、あいかわらずスバルが寝て
「ムニャ・・・ティア・・・ティアァ・・・ん・・・あん・・・」
!?どんな夢見てやがるんだ、こいつは!
「スバル、ちょっとスバルって」
スバルの肩をゆすって起こそうとする
「んあ?・・・・・・あ、おはよーティアー」
ずいぶんあっさり起きたな、あんなに飲んでたくせに
「あのね、い、いちおう聞いておきたいんだけど、あのあと、あんた私に何したの?」
スバルは一瞬キョトンとしたあと、ふにゃっとした笑顔を浮かべて
「ティア、かわいかったよ?」
って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「ど、ど、どあほおおぉぉぉーーーう!!!」
宿舎にティアナの絶叫が響いていった

そして、直後に騒ぎを聞きつけたキャロ・ル・ルシェが部屋に飛び込んで来るのだが・・・



なんでオレはこんなもん書いてんだ・・・
酒が入ってるときにPCに向かうといかんなー
書いてないとこを書く気はありませんよ?
書いちゃうとアダルトカテゴリーになっちまうからね

なのはSSこんなラストはいやだ><

「アーハッハッハッ! どぅするのぉ? あなたの大事な大事なヴィヴィオちゃんを殺さなくっちゃ、ゆりかごは止まらないわよぅ!?」
「そんな、ヴィヴィオ…」
クアットロの嘲笑が響く。
ゆりかごの軌道到達までもう時間は無い。
なのはも満身創痍のありさまであり、決して余裕のある状態ではなかった
しかしなのはには撃つことなどできなかった…そのとき搾り出すようにか細い声が
「なのはママ…」
「ヴィヴィオ!? だいじょうぶだよ! いま、なのはママが助けるからね!!」
なのはには信じられなかった、あんな状態でまだ意識があるのだ。
いったいどれほどの苦しみなのだろう
必ず助ける!たとえこの身が滅びようとも! しかし…
「…ころして」
…え?なに?ヴィヴィオ何を言って
「おねがい、殺して、なのはママ」
そう、はっきりとヴィヴィオが言った
「なに、言ってるの?… 冗談、だめだよ… そんなの、だめだよ…… 」
しかし、ヴィヴィオははっきりと首を振って
「もう、お時間ないんでしょ? いっぱいいっぱい死んじゃうんでしょ? もういいか…」
「クッ!? ちょっと黙りなさい、おチビちゃん!」
クアットロが手元のコンソールを操作した途端
「うぐっ!? うあああぁぁぁーーー!!」
「ヴィヴィオッ!? やめてっ!やめてえぇぇーー!!」
ヴィヴィオが苦しんでる、痛がってる、私が助けてあげなくちゃ、守ってあげなく…
「はやくっ!なのはママァーーッ!!」

「…レイジングハート」
Yes my master
「ブラスターモード、お願い」
All'right Blaster mode Drive ignition
レイジングハートのコールとともに狂ったような勢いでカートリッジがロードされ、それに伴ってなのはの体が光に包まれていく
「ヴィヴィオ、助けてあげられなくてごめんね? 守ってあげられなくて、ごめんね? …いっぱい、いっぱい大好きだよ」
「わたしも大好きだよ、なのはママ。レイジングハートも」
―…Thank you vivio
「A.C.S.展開、おやすみ、ヴィヴィオ…」
A.C.S. open See a good dream

突撃をかけたなのはの目に最後に映ったものは、ヴィヴィオの笑顔だった


ゆりかごは墜ちた
首謀者のジェイル・スカリエッティは死亡し、戦闘機人と人造魔道師も全員破壊されるか拘束された
管理局側の損害も少なくなかった
そして、実質的にゆりかごを撃墜したとされる高町なのは一等空尉は、意識不明の重体で発見された


「あなた、だぁれ?」
なのはが意識を回復したとの連絡を受け、病室に飛び込んできたフェイトやスバルに対してなのはがかけた言葉がこれだった
機動六課の面々は、別室でなのはの状態について告げられた
「記憶が10年ほど失われています
 よほどつらい思いをしたのか、現実を拒否する心のほうが強いのでしょう
 おそらく彼女にとって、いちばん幸せだった時代に戻ってしまったと考えられます」


いくらか後
喫茶店翠屋でかいがいしく働くなのはの姿があった
その姿を店の外から窓越しに見ている一人の少女
―あなたの心の中に、あたしはもういないのですね
 ともに戦った仲間達も、そして機動六課も…―
「さようなら、なのはさん
 こんどこそ、ほんとうに…」
スバルはその場に背を向け歩き出した
二度と振り返ることは無かった


暗っ、暗いわこれじゃ
エリア88のラストをパクッてみましたがこれは…
こんなんじゃ暴動おきかねんな
…いや、フェイトさんが率先して暴動起こすかw

機動六課の一番長い日(超短いです)

 ヘリコプターのハンガー内に機械の残骸が散乱している。
そのなかで激しく動いていた影の動きが、やっと止まった。

「ザフィーラだ、ハンガーのガジェットは片付けた。つぎは」
「正面玄関がヤバイ。ザフィーラはそっちに向こうて」
「承知しました、主はやて」

 スターズ・ライトニングともに出払っているタイミングでの、機動六課庁舎への直接の襲撃。
残った課員総出で迎撃しているが、まったく手が足りない。
部隊長たる八神はやて自らが通信をしているくらいだ。
もっとも、広域攻撃Sランクの彼女の能力ではインドア戦闘に不向きということもある。
なお、リインフォースⅡは屋上からの進入を一人で阻止、シャマルは続出する負傷者への対処で手一杯。
いきおい遊撃戦力としてのザフィーラに負担がかかっていた。

「こちらヴァイス、玄関もう持ちません!」
「いまザフィーラがそっちいった、もうちょい持たせて」
 玄関組は多数のガジェットによる波状攻撃にさらされており、無事な人員はもう3、4人だった。
はやてにも限界が来ていることは分かっていたが、どうしようもなかった。
「そうはいっても・・・  ―キャアッ!―  アルトッ!」
「どないしたんや!? アルト無事か? ザフィーラまだか!?」
「だめだ、持た・・・  ―Standby ready―  ・・・え?」
ヴァイスには確かに聞こえた、デバイスのコールが。

―Drive ignition― 

ディバイン! バァスタアァァー!!

光が溢れ、ガジェットが弾けとんだ。
そして、目の前に起つ一人の女性。

陸士108、ギンガ・ナカジマ陸曹です! 遅くなりました!



いえね、ザフィーラとギンガをどういう場面で活躍させるのかなとか考えていたら、上記のような脳内妄想が・・・
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。